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練習用短編小説集(?)&執筆者の戯言  作者: 時代
それで書けなくなったら意味がない
18/26

臆病で被害妄想が過ぎると死ぬ 練習用短編小説④


 やる気に満ち溢れた冬の朝に、おかしなアンケート用紙が玄関のドアの隙間に刺さっていた。


 曰く、あなたは異世界に行きたいかどうか? だと。普通アンケートって玄関のドアの隙間に刺さってるもんじゃないよな?


 まあこれは10歩譲ってよしとするにしても……ここからがまたおかしいんだよ。「行きたかったら私達の所に来てください。神様より」って……何処に行けばいいんだよ? 自分のこと神様って、頭おかしいんじゃないかな?

 そもそもこれってアンケートなのか? それともこれ遠回りな呼び出しなの? 体育館の裏に来てくださいみたいな? それならそれでちゃんと何処にどうやって行けばいいのかこれに書いとけよ。


 はあ、冗談はここまでにして、本当に怖いなぁ。私達ってことは相手は複数人いるってことだよな。それに相手さんは間抜けなのか、それともわざとなのか場所が書かれてないし。

 今日は朝から不安になりながら出勤しないとだめな日なのかよ。今日はどうするかな……相手は複数人みたいだしパイプと竹両方持っていくかな、それと護身用ナイフ……あ、あとライターも忘れないようにしないとな。


 相手が複数人なんてのは何気に初めてだな……って、そもそも複数人いるかっていうのは相手側からの情報だったな。そこまで信憑性はないか……でも念のためにやっぱ持って行こう。




 諸々の準備を済ませた後、俺は護身用ナイフやパイプなどを入れたコートを着て外に出た。

 目の前には道路と家、死角もそんなにない実に安心の出来る景色だ。


 さてと……通行人はいないな!? いやいた、でも警戒の必要ないリストの人間だからあいつは違うな。


 そうして彼は周りから怪しまれないように顔や目線を真っ直ぐ向けたまま動かさず、目に映る視界を意識で全体を見て警戒しながら歩いた。その両手には、ライターと彼が竹と呼んでいたものが握られていた。


 彼の名前は

 備前(びぜん) (じゅん)

 二十四歳

 彼は今あのアンケート用紙? に書かれていた自分のことを神様だと名乗る人間のことを警戒していた。いつ自分の命を奪いに来るか分からないからだ。

 何故自分の命を奪いに来てると思っているのか、それは、以前から彼は自分の命を狙われることが度々あったからだ。それは普段から問題に巻き込まれる体質のせいだからだろう。

 そのため彼は、それまでの経験から何か疑わしいことがあれば警戒しないと駄目だ! と心に決めていた。だから今もこうして周りを挙動不審に思われない程度に警戒しながら歩いていた。実際、それによって命拾いしたことは一つや二つ程度ではなかった。




 しかし、今回ばかりは逆にその彼の警戒心が仇となったのかもしれない。

 それは彼が自分の直ぐ後ろを歩く人物を、大通りの青信号で左に曲がる人を装いわざと止まって、先に行かせた後、問題ないと思い信号が青なのを確認して道路を渡ろうとした時だった。


 中々怪しい奴が見つからないな、もしかしたらいないかも……ん? な!? 車が!?


 青信号で彼が人を警戒して左の赤信号の歩道で待ったがために、交差点を曲がろうとしていた車の運転手は、彼を赤信号を待ってるから心配いらないと思い、アクセルを踏んだ。

 彼もまた青信号なのを確認した後、曲がろうとしている車が止まっているのを見て、自分が渡るのを待っていると勘違いして、車に向かって飛び出すように走って渡ろうとした。

 そして運の悪いことに、車の運転手は対向車が来ないかどうかに意識を取られていたため、彼は車に思いっきり轢かれてしまった。


 側から見れば彼が自分から車に飛び出して轢かれたように見えたことだろう。


 突然の交通事故、血まみれの彼を見た周りの人達からは悲鳴が上がり、突然のことに混乱する人達が多かった。


 畜生……油断した。まさか、俺が道路を渡るのを狙っていたとは……クソッ、流石に被害妄想が過ぎると思っていたが、油断した……警戒が……足りなかった。


 そんな中、何人かが彼に駆け寄り心配をしたり、携帯電話を使って救急車を呼んだ。


「誰か! 救急車を!」

「大丈夫ですか!? 気をしっかり持ってください!」

「待て! 怪我人を揺り動かすんじゃない! 悪化するだろ!」

「おい! あんた、俺の声が聞こえるか!?」


 もう、こんな周りを警戒しながら生きていくような人生は嫌だ……死んで楽になりたい……。


 彼の精神は事故にあったというショックと、今まで周りを警戒していた苦労が水の泡になったことにより、著しく精神が弱まっていた。それにより、死ぬことに大して徐々に肯定的になってきた彼は、こんな時でも放さずに握っていたライターを動きの鈍い右手でゆっくりと胸の上に動かした。


「おいあんた! あんまり無理するんじゃない!」


 彼に駆け寄った見ず知らずの男が、無理して動こうとしていると思ってそう叫んだが、彼は言うことを聞かずに腕を動かしてライターを使って、事故の衝撃によって胸に乗った左手の竹——爆竹——の導火線に火を点けた。


 何をするのかと見守っていた人達は彼のそんな突然の行動に驚き唖然としまい、行動を起こせなかった。


 導火線に火を点けた後、彼は微かに笑ってこれで死ねると安心してしまい、ライターをそのまま落としてしまった。

 その結果、ライターの火がそのまま彼の服に燃え移ってしまった。じきに彼の身体を焼くことになるのが、彼の様子を見ていた周囲の人間にも予想できた。


「あんた何やってんだ!? 誰か、誰か水を持ってきてくれ!」

「わ、分かった。俺が持ってくる!」


 この時、彼の身体に点いた火は小さかったので、自分のコートなどで火を覆い、酸欠にすることで消すことができたはずなのだが、周囲の人間は彼の行動に混乱していたため、咄嗟にそのことに気がつくことが出来なかった。

 しかし、幸運なことに——死にたいと思っている彼にとっては不運なことに——お茶の入ったペットボトルを持っていた女性が近くにいたため、それを使って火を消すことが出来る、とその時誰もが思っていた。

 しかし、周囲の人間には忘れていることがあった。彼の服に火がついたことにより有耶無耶にされた、火がついた爆竹の存在を、彼らは混乱によって忘れていた。


 水を取りに行こうとした人が、直ぐにお茶の入ったペットボトルをもらって、彼の火を消すために近づこうとした瞬間、前触れもなく爆竹の炸裂音が何回も響いて、周囲の人間は驚き、身の危険を感じて彼から逃げ始めた。


 爆竹による炸裂音の中、周囲の人間が自分から離れていくことに微かに気付いていたが、彼はそんなことに意識を向ける余裕はなく、自分の身が焼かれている感覚と爆竹が爆発した衝撃などによる痛みに苦しんでいた。


 あっつい! 熱い! 痛い上に……く、苦しい……! こんな感覚……いつまでも味わってられるか!


 彼はそう強く思い、コートの中に入れていた護身用ナイフを取り出して、上に上げ、力の限り自分の心臓に振り下ろし、突き刺した。

 その瞬間、鋭い痛みの後、自分の意識が薄れていくことを感じながら、彼は深い眠りについた……




 その後、テレビのニュースにおいて、交差点で爆弾が爆発し、死亡者が出たという報道があったことは、言うまでもないだろう。

相変わらず小説執筆が進みません。義務感に駆られようとしましたが、あんまり効果はなかったです……。

前に言ってた腹案の執筆をしていたんですがここからどう物語を展開しよう……と思うことも多くて、そこで思考するのが嫌になったんでしょうね、2話で止まってます。大体4000行くか行かないかかな……


……………………(._.)



私は駄目な人間だ。やろうと思ったことすら出来ていない……


…………いや、落ち込んでる暇があったら小説を書けって話か……書かないと……


また書かないことになりそうだけど…………そうだな、課題を設定しよう。【今年中に小説を一つ上げること】出来なかったらそれ以降小説は書かない

その代わり、どんな小説でもいい。短編小説でもしょうもない内容や1000文字以下でもいい、とにかく、なんでもいいから書いてみる。書いたやつはこの練習用短編小説集には上げないで新しく小説を作ること。


一見酷い出来の小説を出しそうな課題ですけど、完璧主義のきらいがある私は、そんな小説を上げることは出来ません。

だって納得出来ない小説を、新たに出すことは凄く嫌なことですから。

まあ納得出来ない小説は既に二つ出してるんですがね。


*自分の出した小説に対しての思い

暗(略)納得出来ない小説(書き直したいという気持ちはあったが今は少なくなってしまい書き直すのはもう無理思ってる)


練(略)納得出来ない小説群(短編小説自体がそんなにないからそろそろタイトルを変えた方がいいかと思ってる)

これ以上増やしたくない。




さて、気分を変えて今回の小説について語ってきます。いってきますではありません。語ってきます。「い」がないのは仕様です。


今回のこの小説は、前に言ってた腹案の小説です。

まあ、後に(没)といった文字が出てきますが。

どうですかね。面白いと思われましたか? 私はなんだこれ、今回も話が少し滅茶苦茶じゃないかと思ったりしました、けど。まあ仕方がないと思うことにしました。今は、こんな小説しか書けないということで。

1ヶ月前に書いた小説だし仕方ない。今日改めて読見直してそう思いつつ、少し改稿しました。

改稿してこれかい! っていう気持ちは分かりますが、うん、仕方ないんです。まだまだ未熟者なので。言い訳ですけど。




次回なんですが、また1ヶ月後とかになりそうです。9月中には絶対書きます。もしくは元から書いてた奴を上げます。

2ヶ月後とかには絶対しないようにします。

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