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練習用短編小説集(?)&執筆者の戯言  作者: 時代
やっぱりまともな文章が書けるようになってから……
13/26

自分の書きたいことを書きながら 執筆者の戯言

小説を書く気にはあまりなれないけどとりあえず書かないとと思って書いたもの

 朝、目が覚めて起き上がると、突然前が暗くなくって動けなくなった。「やれやれ、今日は朝から立ち眩みがある日か」とか思いながら、服を着替えて洗濯機を回してから昨日買ったパンを食べながら考える。


 今日はどうするか?

 とりあえず今日もスマホを朝から持ってるわけだし、ゲームか……? いや、今日は小説の練習をしていきたい。

……でも、やる気は出ない。

 にしても、他の人はどうやる気を出して小説を書いてるのかなぁって、漠然と考えていたけど。

 「なろう批判を批判する」を読んでなんとなく分かった。やっぱり、楽しいからというか……自分が良いと思える小説書きたいからなんだな。



 朝食を食べ終えた後、ぼんやりとそう考えていると、何処からかピーという音がなった。

 ん? ああ、洗濯機か。もう終わったのか、それじゃあ干すか。



 二次創作……自分では納得の行かない、若しくは自分にとって嫌な展開を、自分が納得のいくような、自分にとって好きな展開になるように書いていく。

 まあ、ちょっと違う気がするけどな。後日談とかが中心だと思う。

 まあそれはいいとして、他の人の大半は多分自分が良いと思える小説を書いていってると思う。自分が好きな物語を自分自身で開拓していくことは楽しい。なんせ自分が好きな物語だからな、やる気なんてわんさかと出てきて困るほどの筈だ(それならスランプはどうしてなるのかって話だがな)。

 じゃあ、私はどうなんだ。好きな物語の展開って——






——あったっけ……?






 洗濯物を干し終えて、身支度を整える。



 いやあったな。自分が嫌いな敵が倒される展開とか、○○を持って登場人物が戦う物語とか……でもやる気は、創作意欲は出ない。

 なんでだろうな。やっぱりまた、人の真理のせいか?

 無意識ではあるが、私のやる気を削るのは大体こいつのせいだと思ってる。自分で考えた、というよりかは気付いたことだけど、なんか過去の自分が足を引っ張っている感じだなぁ。




 最後に帽子を被って身支度を整えた後、黒い靴を履いてドアを開け、近くの川まで歩いた。




 どうせ私が気付いたことなんて、他の人がとっくの昔に気付いていると思うけど。インターネットで調べてもそのことが書かれていないみたいなんだよな……調べた量が少なかったからかな? でも、あるならあるで——


 道を歩いていると、前から男達が会話をして、笑い合いながら私を通り過ぎて行った。通り過ぎた後、軽く彼らの後ろ姿を見ながら私は思った。







——なんでこの人達は、こんな笑顔で生きていられるんだろう?






 まあ私も笑顔で……そこそこ笑顔で生きているけども。

……私の精神が弱いだけなんだろうか? それとも、私と同じようにそのことを忘れて生きているのだろうか? それとも……こんなこと、気にすることではないのか……?




……そう思うから私は、自分が人の真理を唯一知っている人間ではないのか? と思うんだよな。




 下を向いて歩いていると、川に辿り着いた。そこから左の、横に草が生えている川沿いの道を歩いていくと、ベンチがあった。人は座っていない。

 近くで人が歩いてるけど、座るか。



……人は嫌いだ。ある時ふと、周りの人間が全員、私のことを笑っていると感じている自分に気が付いて、自分が対人恐怖症に陥っていることに気が付いて、しばらく後に人の真理に気付いてって流れではあるんだけど、対人恐怖症を強く自覚したのは人の真理に気付いた後で、それまでは軽い人見知りだと思っていたか。


……心の闇? が出てきたな。

 これが出ると気分が暗くなるし、死にたくなる……死ぬ気も死ぬ勇気もないけど。それにまだ、小説を書けてないし……でも、死にたい。辛い、苦しい……辛いと思うから辛くなる。苦しいと思うから苦しくなる。誰かがそう言ってた気がする。


 空を見上げると、太陽が眩しかった。すぐに雲が移動して、太陽の光を遮った。私が座っているベンチの周りを見てみると、少し暗くなっていた。


 私の心が暗いからって、私の周りを暗くしなくてもいいのに……それとも、私にここで絶望しておけってことかね……?


……嫌だね。何故私が空から絶望しとけって命令されないといけないんだ。絶望なら命令するお前がしとけ。……なんてな、それは私の被害妄想だっての。



 雲がまた移動して、太陽の光がまた眩しく姿を現した。



 また明るくなったか。今日の天気は晴れ後曇り後晴れか? 希望を持った後に絶望して、また希望を持つ訳だな、それは忙しいなぁ。


 ん? 虫……か……? バッタだな。子供の頃はよく捕ったなぁ。……小学三、四年生までだけどな。その後は夜寝ている時に夢に出てきてからトラウマになった。というか虫全般がトラウマになったわ! あんな夢見たら誰でもトラウマになるだろ!?


……はっ!? つい立ち上がってしまった……。


……蜂とか蜘蛛とかバッタとか蟻とかいろんな種類の虫共が、揃いも揃ってうじゃうじゃうじゃうじゃと私が寝ている布団の中に入ってきて、なんか布団に違和感があるなぁって思って布団の中を見てみたら……沢山の虫共と目が合った。

 それを見た瞬間私は急いで布団から虫共を追い出そうともがいた。

 その時は何故か布団から体を出すという考えは思い浮かばなかった。

 布団の中でもがいても、もがいても虫共が全然離れない様子を見て、私はまさか私の体に張り付いて私の顔までよじ登って来ているんじゃないか? という考えに至って、私はより一層布団の中で激しくもがき続けた、がその抵抗虚しく、虫共は全然離れなかった。



 虫共が顔までよじ登ってくるという感覚を感じなかったのは不幸中の幸いだった。想像して鳥肌が立ったけど。

 結局、その後夢の中の私はどうなったのかは知らない。途中で目が覚めた。まあ知りたくもないけどね! (……食われたのかも)


……あ、トラウマにトリップしている間に虫……じゃないバッタはどっかに行ったみたいだ。


 猫はいないかなぁ? って、人がいるから今はいないか。


「…………俺は、意思が弱い人間なのかね……? 考え事は何秒もすればまた違うことに変わっていく。興味を持ったことはしばらくすると興味がなくなる。これは面白い、長く、楽しく遊べるだろうと思ったゲームも、気付いたらもうやっていない。持続しないなぁ……俺のやることの大半は……直ぐに飽きていく。でも、小説だけは書き続けていきたい。書きたい小説を思いついたから。発想は良いもののはず、あとは経験と継続力だけのはずなんだ……。それがあれば、良い小説が、書けるはずだ。そこまで甘いものではないかもしれないが……。

 経験が足りない。持続力もそうだが、小説を書く経験が……」


 初心者は二次創作から始めた方が楽だから、オススメだって言ってたか……。

 少し気は進まないけど、今ありふれている異世界ものを書いてみるか……大体の流れも決まっているものだし……もしかしたらこれすらも書けないかもしれないけど、書いてみるか……。エッセイみたいなものを書くのは、もう終わりしたいところだ。

何とか、小説を書きたい。

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