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真っ白な世界にて鉄のドアを見つける 練習用プチ連載小説(完結)

何故いきなりpv数が10代から40代未満に増えたのか……投稿した時間帯が良かったのか?

……多分たまたまだろうな。

 


 ここは少し前までは白色しかなかった世界、しかし今は水みたいに流れるように動く黒い文字があり、性別も顔も髪もなく、服も着てない木で出来た人形があった。

……ただしこの人形には関節がないため足や手を曲げることが出来ないし腕を回すことも出来ない。だが辛うじて口は動かすことが出来た。……顎を一々外しながらだが。


「……まぁ、俺が一人称をまだ安定出来ないから人形にしてくれとは言ったけど……これって完全に木の彫刻だよな? しかも……雑だなおい、全体的に角ばってるみたいだし木屑が多い。なんでこんな所でこんな雑な姿にならにゃならんのだ。もっと出来のいい彫刻を用意できるだろ?」


 これは彫刻じゃなくて人形だ。まったく一々文句が多いなぁ。


 人形? の愚痴に対して黒い文字がそうやって返事を返すとまた人形? がまた顎をガシャガシャとうるさく外しながら文句を言った。


「これのどこが人形だ! この口か? この口の部分がお前は人形だと言いたいのか!? いいか、ここは原稿用紙の中だ! ここならもっと出来の良い人形を作れるはずだろ! なんで作らないんだ!」


 そんなもん答えは一つに決まってるだろ……面白みに欠ける(笑)


 出来の悪い木の彫刻にヒビが入った。

「テメェ……この野郎! 畜生! 手が動かねェからこのクソ文字を殴れねぇ! クソッ俺が動けるようになったらお前覚えとけよ……!」


 おお、怖い怖い。まぁそんなに怒るなよ今急いでお前の新しい体を作ってるからよ。


「ホントかよ、その割には作ってる様子には見えないが?」

 彫刻は吐き捨てるように言った。


 本当さ、ほら自分の体を見てみろよ。


 彫刻は首をかしげるような気持ち——彫刻だから首をかしげられない——で、自分の体を見た。

 すると驚いたことに自分の心臓の位置に白い光があった。その光はどんどんと広がり、ついには彫刻の視界を覆った。

 彫刻はその光に何処か暖かな印象を持った。何処か懐かしい感じがする、何か、何か重要なことを思い出せそうな気が……。


「する訳ないだろ! 何を思い出すってんだ。前にも言ったが勝手に俺がそう考えたことのように表現するんじゃない!」


 チッあともう少しで実は自分が小さな小さな小鳥だったということを思い出して懐かしさのあまり卵の姿になる所だったというのに……。


「なんで私が懐かしさのあまり卵にならないといけないんですか! そこは小さな小鳥の姿になるところでしょ!? まったく、油断ならない文字ですね……あれ?」


 彫刻を覆っていた光が収まり、やっと目が見えるようになった時に彫刻だった(・・・・・)者が異変に気付いた。……自分の声と口調が変わっていることに。

 慌てて彫刻だった者は自分の体を見た。

 なんと、先ほどまでの出来の悪かった木の彫刻の体が、服を着てスカートを履いた少女になっていたからだ。


「え? 私が、女に?」


 まぁ一時的な物だ。今まで女キャラを書いたことは無かったから、この機会にと思ってなぁ。というかお前は何を驚いてんだ?


「いえ、少し意外に思ったの。だってあなた、今まで男キャラばかり書いていたじゃない……というか、なんで私の口調がいきなり変わったの?」


 俺は一応作者の代理なんだがな……口調がいきなり変わったのは、体の性別に口調が引っ張られるっていう設定だからだ。


「設定なんてメタイこと言わないで! ハァ……それにしても私の胸、あんまり大きくないわね。あなたのことだから、もっと胸を大きくして巨乳とかにすると思ったのに」


 少女はニヤニヤしながら黒い文字をからかった。


 だから俺は、作者の代理なの! 俺は作者じゃないの! 作者は、さっきからこの世界で描写してる奴だよ!


「あらそう? それじゃあ、ねぇ作者の時代さん。どうして私は巨乳じゃないの? 私もっと大きい方が良いのだけれど……」


……そんな風に、このクソ女は顔に嫌な笑みを浮かべながらわざとらしく頬を赤く染め、体を気持ち悪くモジモジさせながら哀れに白い空間に向かって言った。


「今クソ女って言われた! クソ女って言われたよぅ……ウゥ〜……」


 わざとらしく泣いてるんじゃねぇよ。今のはお前の方が悪いだろ。


「悪くない! 私悪くないもん! 悪いのは作者の方だもん! 少しからかったくらいで、あんなに酷いこと言うなんて……作者は器が小さいわ! 大っ嫌い!」


 お前、女になってからキャラ変わってんぞ……。

 それと、お前の胸が小さいのは作者の好み(現在の)だからみたいだぞ


「え? なんで?」


 なんでも作者は……。


……黒い文字が文字を作り始めようとした時、突然その横に消去ボタンと彫られた真っ黒なボタンが現れ、黒いオーラを出し始めた……そのボタンの横には張り紙があり、こう書かれていた……。


————————————————————————


黒い文字へ


 最近……私の個人情報が勝手に漏らされようとしているらしいんだ……何かシッテル事とかココロアタリとかはないかな……? ブラックワード(黒い文字)君……? あったら、私に教えて欲しいなぁ……教えてくれたらすぐに、そのクソ鼠野郎をそこにある消去ボタンを押して、その存在を消してやるからサァ。

*ただしこの消去ボタンはこの小説の中(・・・・)でしか効果はない。


                 作者より


————————————————————————


 手紙の端には小さく「有罪」と書かれていた。


 黒い文字はその張り紙を読み終わった瞬間、すぐに動いて文字を作り始めた。


 すいませんでしたぁ! 許して下さい! もう何も言いませんから!


……そんな文章を張り紙に向かって作ったブラックワード(黒い文字)は、少し震えていた。

 少女も同じように少し怯えた顔をして震えていた。


 すると先ほどの張り紙の書いていた内容が徐々に変わり始めた。


————————————————————————


…………まぁいい、これからは勝手に言いふらしたりしないように……。


————————————————————————


 そう張り紙の内容が変わった後、すぐに張り紙と消去ボタンが幽霊のように消えていった……。


……危うく消されるかと思った。生きた心地がしなかったぞまったく。


「え、ええっと、先ほどは悪口を言ってごめんなさい! 以後気をつけます……」


 作者が、反省しているなら謝罪は別にいいって言ってるぞ。それに、謝られても困るだけだって……いやお前なにやってんの!?


 黒い文字の前では、少女が服を引っ張って胸元にあるブラジャーを確認し、その後にスカートを自分でめくってパンツを確認している光景があった。

 確認が終わった後、少女は笑顔で言い放った


「決まってるでしょ! 今の私が何を着ているのかの確認をしているのよ」


 よくあの後でそんなこと出来るな……俺にはその神経が分からないよ。


「そうだ! あなた、今私が何色のパンツを履いているか気になる?」


 鬱陶し「そうやって話逸らそうとして! 本当は気になるんでしょ! 素直に言えばいいのに、黒文字君ったらはウブ〜」


……ウゼェ


 黒い文字は言葉には表さずに心の中でそう思った。


「そ れ じ ゃ あ、よく聞きなさいよ。今の私のパ——」


 少女が変なことを口走ろうとしたその瞬間。


「キャアアァァーーーー」


 少女が突然足元がなくなったかのように今までいた白い空間の高さから下に向かって甲高い声を上げながら落ちていく。


 ボッシュートになります……まぁ、話も中々進まなかったし、少し強引だが良かったんじゃないかな? あいつウザかったし。


 そう黒い文字が思った後、すぐに少女を追いかけるために、自らも白い空間を落ちて行った……。


「……ーーぁぁぁああああ!? グフッ」


 少女が落ちてきた場所、そこにはなんと生き生きとした緑の草が沢山生えた、いわば大草原が広がっていた。ただし、太陽はないし青い空もないから雲もない。


 白い景色と生き生きとした緑しかない世界に、少女は落ちてきた。……あとから黒い文字も。


「〜〜ッイッタイわねぇ! くぅ〜〜……それで、いったいここは何処なの?」


 ここは見ての通り、大草原だ。一面が緑で綺麗だろ?


 少女と同じように落ちてきた黒い文字がそう書いた。


「大草原って言っても、この白さだとねぇ……それに——」


 少女はそう言いながらしゃがみ込み、草をむしり取って目の前に持ってきた。


「——同じような草ばっかりじゃない……」


 そう言って周りを見てみると、少女が言っていたように、同じ高さの、同じ形で同じ生え方をしている草が、下の土が見えないくらいビッッシリと生えまくっていた。


 それを見て、ウンザリしていた少女の目に何かが映った。


「あれは……ドア? なんでこんな場所にドアが……」


 さあ? 近づいて調べて見たらどうだ?


 黒い文字にそう促されて、少女はその目立つ鉄のドアまで歩いて行った。



 五千文字は無理だった……。

 そして突然ですが、今回でこの練習用短編小説集は一旦投稿をやめます。

 その代わり新しく連載小説を作ることにします。

 練習用短編小説集なのにほとんど練習してないしこの真っ白な世界で短編小説集ではなくなった。

 そこで私は思った。そもそもどうやって、どういう風に小説を書く練習をするのか? 最初に作った時にはどう練習するのか考えていた筈なのだが覚えていない。

 私はどうせ寄り道ばっかりするし、考えたことを忘れやすいくせにメモを残さない上、考え方がコロコロコロコロコロコロコロコロ変わる半端者ですから、多分今日までに書いた小説は幾多も矛盾していると思います。

 ああ、内容が矛盾してない上に話の前後がちゃんと繋がっている小説を書きたい……。

 そもそも一日一つの小説を書くことが文章を滅茶苦茶にしているんじゃ……?

 この真っ白な世界は……ストーリーもプロットも深くは考えていないので、まぁ、例のアレと同じ状態ですね……ただ例のアレとは違ってこっちは書き直す気はないですが。続きが気になる人っているのかな? いないよね? 需要無し! 作者のやる気無し! 書かない。

 だから小説を書くのが上手くならない。自分が納得出来る小説を書けない、のかな?

 次の連載小説はしっかりとストーリーとプロットを練って、ちゃんとした小説にしていきたいなぁ……。

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