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短編小説・詩 企画参加作品

タマネギを刻む君

作者: 藤乃 澄乃

檸檬 絵郎様のミニ企画に参加させていただいた作品です。


お題「以下の絵から着想したショートストーリーまたは詩(ただし、本文中に

   『愛してる』という語を必ず入れること)」





 挿絵(By みてみん) 




言い過ぎた


君を疑うつもりなんか

これっぽっちもなかったのに

知らないヤツと楽しそうに

歩く君を見かけてしまったから


ついヤキモチを焼いて

言い過ぎた


弟だって

僕は顔を知らないし

紹介もまだだったから


君は台所にかけて行って

黙々とタマネギを刻んでる


心から想っているのに

君を悲しませるなんて


言い過ぎた

今の僕には後悔しかない


涙を必死でこらえている君を

背中から抱きしめて

そっと耳元で呟いた

ずっと言えなかった言葉を


愛してる



タマネギを刻む君。どうして泣いているのか……。

気づかないって幸せ?


お読み下さりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] あ、そっちですか(笑) 私はてっきり、涙をごまかすために(というかむしろ気兼ねなく流すために)玉葱を切っていたのかと。あるいは、悲しみを堪えるために黙々と切っていたのかと思っていました。 …
[一言] 正月早々愛してるとは、胃もたれしそうと思っていましたが、面白くまとめましたね。 勘違いし続ける彼は、いつも初めての恋のように新鮮なままでいられるのかもしれません。
2018/01/04 22:52 退会済み
管理
[良い点] この詩、好きだったので上げて頂いてとても嬉しいです!ありがとうございます!
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