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龍次サイド

慎次の奈菜に対する真っ直ぐな思い、その気持ちが、俺の良心を目覚めさせた

なぜ僕は、人を殺してしまったのだろうと

だが、まだ野望は捨てていなかった。人間を0からやり直すというその野望だけは、実現させなければならないと

だが、慎次を見ているうちに、彼なら世界を、人間を、0からでなく、変えることができるかもしれないと

そう思っているとき、慎次が電脳世界の中心を破壊し、僕は負けた

「最高だ。お前は最高だ。僕は、なれるならお前のような人間になりたかった。もう、僕は元には戻れない。この電脳世界ごと、消える・・・・・」

僕はそう言い残し、消えようと思った。もういい、あとはすべて彼に任せる。もう自分は、人間には戻れないのだ。

だがその時、慎次は信じられない行動をした。僕を引っ張って、ものすごい速さで崩れていく電脳世界の中心から、走って逃げだしたのだ

「なんで・・・・」

僕は慎次に聞いた。悪いこの僕をなぜ見殺しにしなかったのか

「理由は、特にない。突発的な行動だ」

その言葉を聞き、僕は慎次に人間として必要な感情があるということを確信した

慎次は、電脳世界の壊れなかった安全な場所に奈菜と僕を置いた。すると、慎次の手は、まるでデータのように、薄く、消えかかっていた

「まずい、お前は早くもどれ!」

そういって、僕は俺に手をかざした。すると、慎次の体は、まるでデータのように消えていった

間に合っただろうか。間に合えばいいのだが・・・・彼は死んではいけない存在だ。頼む、生きていてくれ・・・!

僕は心の底からそう願い続けた。それから何時間たっただろうか。いや、何日たっただろうか。電脳世界に急に画面が映し出された。そこには、慎次の姿があった

「みんな、無事だったか・・・・ならよかった・・・・」

慎次はほっと、ため息をついた。僕があわてて見渡すと、そこにはナナのほか6人のセブンウィルスたちがいたのだ

すぐに、これはナナがやったんだと確信した。そうか、慎次の願いは実現したんだな。敵であれ、味方であれ、みんな助かってほしいというその願いは。

そして慎次は生きていた。心の底から嬉しく思えた

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