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ある神になり損ねた者の末路  作者: TomSmith
辰見 努、彼の場合
8/30

十月五日 午前三時十二分 第一鹿鳴寮 305号室 辰見の寝室

「――――やめろォ!!!!」

 という叫びとともに僕は目覚めた。

 ……やっと夢から覚めたか。ひどい悪夢だった。


 その後、僕と先生は救助され両手両足骨折に加え内臓損傷というけがを負っていたことが分かった。完治したものの心の傷は癒えず先生は辞職に追い込まれ、僕は部屋の隅で飲まず食わず寝ずで「ごめんなさい」と唱え続け窓のない病院に一か月の再入院をした。らしい。

 その頃の記憶がないので狭山に教えてもらった。記憶できないほどつらい出来事だったらしい。

 今はとりあえず狭山のサポートと向精神薬で何とか普通(よりだいぶずれた)の生活を送っている。

 あの事件があった後僕の信条は「人に頼らない」となった。人に頼るとほかの人まで迷惑をこうむる。僕のせいで人が壊れてしまうのは嫌だ。人が壊れるなら僕が壊れるほうがいい。という考えのもと僕はどんどん壊れていっているのだ。


 ふと時計を見ると3:14と武骨なデジタル表記が並んでいた。起床の時間まであと約四時間。再び睡魔が襲ってきたことだし二度寝することにした。

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