第9話
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「________もうほんと心配したんだからねー!」
「分かったよ…何回も謝ってるじゃん…もう頭叩くのやめてくれ…」
「ごめんって思ってないでしょー!」
「まあまあ、結局神霧も試験には間に合ったわけだし、許してやれよ。」
「おかげ様でな。いたた。ここ、前お前らが拉致られそうになったとこだよな。」
「そーそー。ここら辺なんだよ、試験会場。あの時は神霧さまに助けてもらって助かったなー。」
「だから、助けたのは飛炎さんだろ。俺は時間稼ぎにもなってなかったって。」
「今のお前なら助けられるよ。自信持て。…ここだ。」
電車に揺られ、数分歩いた誠太朗ら3人がたどり着いたのは"夕焼総合運動公園"。今回のエレメンタルヒーロー試験会場だ。室内運動場に加え、室内プール、陸上トラック等、幅広い分野の運動ができる施設。
受付に入ると、液晶がついている鉄のブレスレットを付けられ、小さな画面には番号が表示されている。
「俺は189だ。受付番号…で合ってるよな。桃崎は?」
「私は202ー!神霧くんは?」
「俺は356。こんな数字離れてるってことは順番ではないって事かな。」
「どうだろ。番号呼ばれたら行けって言われたけど、できれば3人揃って試験に赴きたい。…2人心配だし。」
「「はあ?」」
『129番、152番、108番、189番、164番。通路の奥に進み、係員の指示に従ってください。』
「おっ、早速だ。行ってくる。先で待ってるな。」
「ちゃんと待ってろよー。」「まってろよ~。」
しばらく誠太朗たちの番号が呼ばれずに、他の受験者が通路の奥に進む。
「なんか…緊張してきたな。」
「大丈夫だってー。神童くんも待ってるって言ってたしさー。」
『209番、288番、202番、211番、255番。通路の奥に進み、係員の指示に従ってください。』
「あ、呼ばれちゃった。先行って待ってるねー。」
「俺を置いていくのか桃崎!待ってくれ!」
「ちゃんと先で待ってるってばー。」
しばらく、誠太朗の番号は呼ばれなかった。
(頼むー!早く呼んでくれ!…ちゃんと待っててくれてるんだろうなあいつら…)
『333番、322番、371番、378番、356番。通路の奥に進み、係員の指示に従ってください。』
「…!よし、やっとだ!」
せかせかと通路の奥に進む。係員に案内され、室内運動場に行き着いた。5人の受験者全員が運動場に足を踏み入れると、入ってきた扉が大きな音を立てて閉まる。
(…あれ?…2人は?もうクリアして先って事か?それとも場所が別…?)
そんなことを考えていると、向かい側の扉から2本のアームを携えた、キャタピラ式のロボット3体が姿を現す。
『これより、第一次試験を開始します。この運動場にあるものを使い、"イビル"を排除してください。』
(うん、死んだ)
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