表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
知略の魔導師  作者: 金網
6/22

ウルフ その1

昨日は午後もAOをプレイしたあと、勉強や友人の頼みなど土日のうちにやっておく事を済ませて来週やらなくてはいけないこともある程度進んだところで就寝した。


そして本日、日曜日は午前は当初行かない予定だった勇人の試合の観戦に行き午後はAOをプレイしようと思う。ほんとは土日ともAOを一日遊び尽くそうとも考えたのだが、やはり勇人の試合が気になるので少しだけ観戦することにしたのだ。


「母さん、行ってくる。」


「行ってらっしゃい。」


母さんの言葉を聞いたあと俺は玄関を開けて出て行く。


―――

――




勇人たちの試合は無事勝利で終わった。試合後に声をかけたら水くさいと文句を言われたが勝利の祝いの言葉をかけたら嬉しそうな顔でお礼を言われた。その後はチームミーティングに遅れそうになり慌てて戻って行った。本当に忙しない男だ。


そして、現在俺はAOの中である種のピンチに遭遇している。敵はウルフ3体だ。奴らは今までの魔物と違い仲間同士連携して攻撃してくる。


スロウやウィークを駆使して相手の攻撃を最低限に抑えてはいるが押されていることには変わりない。奴らは一頭がやられそうになっても攻撃のタイミングや動きを柔軟に変えることで味方を守りながらこちらにも不意に攻撃を仕掛けてくる。


さらに奴らの嗅覚が敏感かつ戦闘中のため、擬態を使って逃げるなどが難しい。擬態のレベルが上がれば変わるのかもしれないが臭いを辿れば擬態していてもどのあたりに行ったのかがわかってしまう。これが苦戦の1番の理由だ。


現状、こっちの体力は三分の一程度しか残っておらず、MPも半分程度しかない。つまり無駄な行動=死が待っている。死んでしまうとその場またはホーム設定をしていればホームに復活。その際レベル減少などのペナルティーがある。ならば死ぬのは避けたい。しかしウルフたちは3匹とも半分は体力が残っていると思われる。


強化魔法のディフェンドと弱体魔法は消費MP5、魔法弾は消費MP4であり、残りは43なので、魔力弾を3回は確実に必要なのでそこから考えなくては。だがもう考えてる暇はない。奴らが攻撃姿勢に入っているそのため俺は魔力弾の回数と必要MPを頭に入れるだけにとどめ、あとはその場の状況で判断することにした。


そう決意したとき奴らの一歩目と俺の一歩目が同時に踏み出された。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ