アルカナ・オンライン
目を開けると小さな妖精が俺を見ていた。
「ようこそ!アルカナ・オンラインへ!私はゲーム案内役のピクシーです。まずは貴方の名前を教えてください。」
ゲームの初期設定もピクシーがそばにいるような感覚があることから全く新しいVRMMOだなと感じた。そのまま感動に浸っている暇はなく自分のニックネームをカイと設定した。
「カイ様でよろしいですか?それではカイ様の種族とメイン職種を選択してください。」
その言葉を聞いて少し体が震える。
情報が出た時から考えていた自分の種族にようやくなれるのだと心と体が興奮している。
その状態のまま種族とメイン職種を選択する。
「こちらで間違いないでしょうか。」
そう言われると自分の前にステータスが現れる
名前:カイ
種族:魔物 (ランダム)
職業:魔導師 (MP、魔防、知↑/HP、攻、守↓)
Lv:1
HP:?
MP:?
攻撃:?
守備:?
素早さ:?
魔法防御:?
知力:?
運:?
技術:?
スキル:初級魔術
「はい!大丈夫です!」
「この状態でスタートいたしますとゲームの進行難易度が高くなるおそれがあります。それでもよろしいでしょうか。」
ここまで確認されるということはやはりこの種族を選ぶ人は少なくゲーム内でも大変なこともあるのだろう。でももう俺はこれに惹かれてしまったのだ。
「はい。これでお願いします。」
「わかりました。では旅立ちの前に一つだけアドバイスです。これからあなたが行く世界ではあなたは自由に動けます。スキルや進化など多くの要素があなたを待っています。ぜひ自分だけの生を楽しんでください。」
ピクシーの言葉を聞いたあと俺の意識はまた薄くなっていった。