進化
少しして体力も回復し、精神的にも疲れているくらいまでになったので自分のステータスを確認した。
まず、称号が増えている。
恐怖の弱者:自分よりも強者であっても敵を恐怖状態にする確率が上がる。また、自分の攻撃や魔法で稀に敵を恐怖状態にする。
恐怖状態の効果は調べる必要があるがあの狼の最後の方の動きは明らかに冷静ではなかった。あのような状態になるならば恐怖状態はかなり有効な状態異常なのだろう。
擬態や隠密のレベルも上がり、俺自身のレベルも上がっている。今回の戦いは死に物狂いであっただけに得たものが多い。
ドロップアイテムは以下の通りだ。
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天狼の鋭牙
天狼の鋭爪
天狼の堅皮
天狼の魔石
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奴は天狼という種族だったらしい。魔石を取り込むことができるが、まずは戦いの余波で得たトードやタスクフィッシュ、ウルフの魔石を取り込む。
スキルはこんな感じだ
水操作121/200
気配察知59/150
雄叫び64/100
遊泳72/100
水棲56/100
やはり水中にいたタスクフィッシュと水辺のトードを余波で倒せたのは大きかった。
ここに天狼の魔石を取り込む。
ステータスの変化は
スキル:軍団指揮、魔力探知LV1、威圧LV1
気配察知60/100
雄叫び65/100
称号:天狼を下すモノ、天狼
目に見える変化だ。早速効果を見る。
軍団指揮:戦闘に参加する味方が自分を含め2以上のとき自分含め味方に様々なバフをかける
魔力探知:ある一定の範囲で魔力の痕跡を見つけることができる
威圧:自分と敵対する相手に恐怖状態を与える。 (相手とのレベル差により確率が変化する。)
天狼を下すモノ:UM天狼を打ち破ったものに送られる称号。狼系へ与えるダメージが上昇する。恐怖耐性を得る。ステータスの素早さに補正がかかる。
天狼:狼系の魔物を手懐け安くなる。軍団指揮・威圧の効果の上昇。雄叫びを取得した際、天狼の雄叫びを取得する。
スキル、称号はかなり有用なものが多い。特に威圧は恐怖の弱者とも相性が良さそうだ。これほどのスキルを得られたということは天狼がそれほどの敵であったことを意味する。奴のステータスを見てみたかったと少し残念な気持ちになる。
ステータスを見ていると種族欄が輝いている。詳しく見てみると、進化と表示された。
進化ということは種族が変わるのだろうが、レベルはどうなるのだろう。スキルやステータスはどうなのか。気になることも多いがどのようになるかを検証しておくのもこれから先強くなるのに必要だ。
現在のステータスを記録しておいて、進化の欄を押す。すると進化先が表示された。予想はしていたがミミックに進化するみたいだ。
迷わず進化を選択する。
すると視界が暗くなり魔力が集まってくる気配がする。目を開けると体が前より大きくなったのを感じる。ステータスを開くと、
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名前:カイ
種族:ミミック
職業:魔導師
Lv:1
HP:210
MP:554
攻撃:164
守備:209
素早さ:300
魔法防御:302
魔力:443
運:91
技術:222
スキル:初級魔術、擬態Lv7、弱体魔術、隠密LV6、不意打ち、水適応、軍団指揮、魔力探知LV1、威圧LV1
水操作121/200
逃走15/50
気配察知59/150
雄叫び64/100
遊泳72/100
水棲56/100
称号:弱体の使い手、恐怖の弱者、天狼を下すモノ、天狼
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レベルは1になったのにステータスはHPと攻撃が約1.5倍、その他は1.3倍ほど上がっている。素早さはさらに取り込んだ魔石の効果で上がっている。
そしてスキルの方は
不意打ち:相手に気づかれていない時、敵に与えるダメージや効果が上昇する
ミミックになって得た能力のため擬態や隠密と相性が良い能力だ。
ミミックになって力試しをしてみたいが少し疲れているので今日はここで終わりにしよう。
ゲームを終えたあと友人から連絡がきてファミレスで勉強会をすることになり余計に疲れることになるのだった。




