プロローグ
2095年ある神経学者たちの研究と、日本のゲーム会社の協力の末とあるゲームが開発された。
"アルカナ・オンライン"通称AOと呼ばれるそのゲームはヘッドギア型のゲーム機器に加えて専用の手袋などの付属品を用いてゲーム内でも五感をしっかりと感じることができるという新時代のゲームであった。
その物珍しさから異例の購入数となったAOは現実と遜色ない世界で自由度の高いプレイをあなたにと題されたものである。
この物語はそんなAOをプレイする青年と多くの人の交流と戦いの物語である。
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「海斗〜今日はサッカー部来てくれよ〜」
そう呼ばれた俺の名前は桜庭 海斗、現在高校二年生だ。
そして俺に声をかけたのが小学生からの親友青木 勇人だ。
勇人はサッカー部に所属していて今度の秋大会に向けた練習の際にチームの連携の練習のために俺を呼んだのだ。しかし、
「すまないが、今日はパスだ。」
「用事でもあ…あ、そういえば今日はAOのプレイ初日か。」
そうなのだ、今日は待ちに待ったAOのプレイ初日。
学生であるが故昼間からは出来なかったが夕方から夜に目一杯楽しむと決めていたのだ。
「そういうこと。ずっと楽しみにしてたから勇人には悪いけど今日はそっちを優先するわ。代わりと言ってはなんだけど前見た時からチームの特徴とか課題まとめたノートあるからあとで見てくれ。」
「まじで?そこまでやってくれるとありがたい気持ちと申し訳なさがあるけど、ありがとうな。」
「全然大丈夫。まずは土曜の試合頑張ってな。あとで色々聞かせてくれ。じゃあまた来週。」
「任せとけ!いい知らせを持ってくるからよ。また来週な!」
少し気合いが入りすぎてる勇人と別れ帰ってきたら俺は用意を済ませベッドに寝そべる。
ようやく始まる新しい世界での冒険にワクワクしながら電源をつけると次第に意識が落ちていった。
「ようこそ!アルカナ・オンラインへ!」
皆様初めまして。
私も初めての作品なので文章の硬さや表現に違和感を覚えることがあると思いますが。優しく見守ってください。