表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/9

選択の時

美咲とリュカはエルドリックの指導のもと、さらなる訓練と準備を重ねていた。彼らはエリス王国を守るために、これから対峙する闇の勢力に立ち向かうための力を蓄えていた。二人の絆はますます深まり、お互いに対する信頼と愛情も強くなっていった。


ある日、エルドリックは美咲とリュカを呼び出し、重大な知らせを伝えた。


「美咲さん、リュカさん、ついに闇の勢力が動き出しました。彼らは王国の南部にある古代の遺跡を占拠し、強力な魔法を使って王国を脅かそうとしています。」


美咲とリュカはエルドリックの言葉に緊張しつつも、覚悟を決めた。彼らは直ちに南部の遺跡へと向かい、闇の勢力と対峙することを決意した。


南部の遺跡に到着した美咲とリュカは、荒廃した建物の中に潜む闇の力を感じ取った。遺跡の中心には、黒いローブをまとった邪悪な魔導士、ゼノスが立っていた。彼は冷笑を浮かべ、美咲たちに向かって挑発的な言葉を投げかけた。


「ふん、異世界からの召喚者が何の力も持たぬままここに来るとは。貴様たちなど、私の力の前には無力だ。」


美咲は恐怖を感じながらも、リュカの手を握りしめた。リュカもまた、美咲を守るために全力を尽くす覚悟を決めていた。


「私たちはエリス王国を守るためにここに来た。お前の好きにはさせない!」


リュカの力強い言葉に、美咲も勇気をもらい、ゼノスに立ち向かう決意を新たにした。二人は剣と魔法を駆使して、ゼノスとの激しい戦いを繰り広げた。


戦いは長く苦しいものだったが、美咲とリュカはお互いの力を信じ合い、ゼノスの攻撃を次々と打ち破った。美咲は自分の魔法の力を最大限に引き出し、リュカはその剣技でゼノスに立ち向かった。


「美咲、君ならできる!信じて!」


リュカの声が美咲に力を与えた。彼女は最後の力を振り絞り、強力な魔法をゼノスに放った。ゼノスは驚愕の表情を浮かべ、黒い光に包まれながら消滅していった。


ゼノスを倒したことで、遺跡に漂っていた闇の力は消え去り、王国には再び平和が訪れた。美咲とリュカは互いに抱き合い、勝利の喜びを分かち合った。


王宮に戻った美咲とリュカは、王とエルドリックから感謝の言葉を受けた。美咲は自分の力を信じることができたことで、大きな成長を感じていた。しかし、彼女の心の中にはまだ一つの大きな選択が残されていた。


「美咲さん、あなたには元の世界に戻る選択肢もあります。しかし、ここに留まることもできます。あなたの決断を尊重します。」


エルドリックの言葉に、美咲は深く考え込んだ。元の世界には家族や友人がいる。しかし、リュカとの絆も捨てがたい。美咲は悩みながらも、リュカと未来を共にすることを選ぶ決意を固めた。


「リュカさん、私はこの世界であなたと共に生きることを選びます。あなたと一緒に、これからもこの世界を守りたい。」


リュカは美咲の決意に感謝し、二人は再び未来に向かって歩き出した。彼らの心には、互いに対する深い愛情と信頼が宿っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ