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しばらく

作者: タマネギ

今年は咲かなくて

葉の緑だけだから

人生を忘れそう。

夏が近づいても。


午後には降るみたい。

雨の匂いがする。

こんな日は具合が

悪くないか気になる。


元気でいてくれますか。

しばらく会わないけれど、

あれからどうしているの。

あなたを思い出す。



花芽を残さずに

切ってしまった。

あなたの言う通りに、

すればよかったね。


何にも考えずに、

あなたといられた頃、

無理をさせていたと

今は素直にわかる。


覚えていてくれますか。

しばらく話してないね、

紫陽花が好きだった。

ごめんね咲かせずに。



特に何ができる

わけではなくてね。

生きてゆくだけでも

大変なんだよ。


生命の繋がりの中、

色鮮やかに咲きたい。

約束なんて無いけど、

人の夢も同じでしょう。


幸せでいてくれますか。

しばらく遠くにいても、

いつか紫陽花を持って、

あなたの心へ帰る。

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― 新着の感想 ―
[一言] とても好きな詩です。 心が震える感じです。
2024/06/09 21:30 退会済み
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