サンバと出会う率を上げるには
サンバは音楽である。
歌であり演奏である。
メロディ、パーカッション、歌、作詞、作曲それぞれが追求すべき一分野だ。
サンバはダンスである。
パシスタだけでなくマランドロやバイアーナ、ガフェイラというペアダンスもある。
エスコーラやブロコの行うサンバとは趣は異なるが、社交ダンスのラテンの分野にもサンバはある。
サンバは文化である。
カーニバルは様式があり、単なる音楽、ダンスといった枠を超えた楽しみ方ができる。
『エスコーラ』という組織の中で、ダンサーはパートによって衣装やダンスの内容が変わるが、組織の中における立場や立ち位置が決まっているのは珍しいのではないだろうか。
『ハイーニャ・ダ・バテリア』は、女性ダンサーの中から選ばれるダンサーであるが、バテリアの女王と訳される通り、打楽器隊であるバテリアを率い鼓舞する立ち位置のダンサーとなる。
『カザウ』というペアダンサーは、ダンサーである一方、チームを象徴する、国で言えば国旗に相当する『パピリャオン』という『バンデイラ(旗)』を掲げるダンサーで、唯一旗に触れられる者としての立場を持ち儀式的な側面を持つ。
等など、他にも多種の役割を持つ者がおり、多様なパフォーマーは演技の多彩さだけではなく『エスコーラ』の様式を構成する。
『エスコーラ』としてパレードに参加するに於いては、パレードのテーマである『サンバ・ヂ・エンヘード』を構築し、テーマを表す山車や衣装の作成する。この取り組みもひとつの楽しみ方であるだろう。
パゴーヂという楽しみ方であれば、気軽に即興で歌い踊る楽しさがある。そこに飲食なども加わるのだ。
バーベキューが休日の楽しみ方のひとつになるのなら、パゴーヂもその役を担うに能う。
そんなサンバを楽しむ集団である『エスコーラ』に関しては、運営や経営という楽しみ方もある。
多様な側面を持つサンバは、それだけアピールできる切り口が多い。
ダンスの一分野、音楽の一分野として見たときに、これほど色々な要素があるものは少ないのではないだろうか。
その分、正しく理解を得るための発信も難しい。
説明し過ぎて仕舞えば複雑になる一方だ。
だからこそこれまで手付かずだったのならば、やはり余地はあると見て良いだろう。
スルドの練習はもちろん頑張るつもりだけど、サンバの認知度を上げる取り組みも何かできないかな。
元々種として持っていたそんな思いが、輪郭を帯びつつあった。




