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交流

 ハル、アキ、ウリは『マランドロ』というダンサーだ。


 サンバといえば派手で露出度の高い衣装を身につけた女性ダンサーのイメージが強いが、男性のダンサーもいる。男性ダンサーの中で、『マランドロ』というスタイルのダンサーは、白いスーツの上下にパナマハットを被り、格好つけたり酔っぱらい風や女ったらし風のダンスを踊る。


 三人はハルが中心になって何かを話していた。動きなどのチェックもしている。次のイベントに向けた振り付けの打ち合わせだろうか。

 ハルの話を聴いているふたりのうち、一人になんとなく見覚えがあった。どこかで会った?

 この前の体験の時に見かけたのか、気のせいか。




 女性ダンサーは数が多い。

 ひとみと話をしているのは誰だったか。

 名前もわからないひともまだまだたくさんいる。バテリアもまだ名前と顔が一致していない。

 まずは早く全員のことを覚えなくては。



 ほづみたちには、「それじゃ、合同で! ミスしてダンスの邪魔にならないように頑張る」と伝えてその場を離れた。




「先日はありがとうございました。お騒がせして申し訳ありませんでした

改めてよろしくお願いします」


 ひとみのところに行き、先日のお礼とお詫びを言い挨拶をした。


「よろしく! 良い方向に納まったようで良かった」


「おかげさまで。本当にありがとうございました」


 ひとみもまた、詳細までは知らないはずだが、薄々感じるものはあったのだろう。

 私が『ソルエス』に入会したと言う結果から、問題は解消したと判断してくれたようだ。


「いのりです、よろしくお願いします」


 ついで、ひとみが話していた女性にも挨拶をする。


「こちらこそよろしくね! ジルです。このチームの案内係や広報なんかも担当してます。新人係も兼ねてるので何か困ったことがあったらなんでも言ってね」


「はいっ、ありがとうございます。心強いです」


 ハルも頼り甲斐があるが、あくまでもチームの代表だ。

 一メンバーのケアにそこまで手厚くするのは難しいと思われる。

 新人係という担当を置いているのは配慮が効いていると思った。

 女性が多い組織なので、担当が女性なのも必然なのだろう。



 さて、休憩時間はそれほど多いわけではない。今日のところはこんなものだろうか。

 練習が終わる時間は遅く、退館時間でもあるため、終了後は蜘蛛の子を散らすように皆一目散に帰路に着く。

 なかなかメンバーと交流する機会を作るのは難しい。



 とはいえ第一義は練習だ。

 集中するためにも、今のうちにお手洗いに行っておこう。

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