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追跡

 自宅とがんちゃんの学校を起点とした行動範囲で、サンバを教えてもらえそうな場は限られていた。

 ミュージックスクールや、パーカッション、ドラム、太鼓などに範囲を広げると逆にひとつひとつ潰していくには多い数となる。


 楽器を基として習い事をはじめ、サンバというジャンルを固定して学ぶとしたら、まず楽器に興味を持ち、そこから更にサンバに興味を持つという変遷になる。

 元々楽器や音楽に明るかったわけでもないので、ハードルを二回越えないとたどり着かない。


 サンバを基に、そこから何をやるかで太鼓を選んだのだとすれば、サンバにさえ興味を持つ機会があれば、流れで楽器にたどり着くのは自然だと思う。


 サンバはダンサーのイメージだが、ダンスなのだから音楽もあるのだろうから、サンバをやるという前提に立てば、何をやるのかという選択の連続でどこに着地するかはわからなくても、超えるべきハードルはひとつだ。


 私の質問へのがんちゃんの回答からも、まずサンバから入ったのであろうことがうかがえた。


 なので、限られた対象から絞れる楽な方であるはずなのだが、どうしても確信が持ち切れない。

 超えるべきハードルはひとつだけど、そのハードルが高すぎる。

 がんちゃんがサンバに興味を持つ背景がイメージできない。


 それでも、ミュージックスクールを洗っていくよりは確度が高いと思い、思考をまとめながら情報収集は続ける。


 サンバについては、習い事やワークショップみたいなものはあるが、ほとんどがダンス系だ。

 打楽器のワークショップもあるが、これは都度申し込むタイプで、習い事というよりは、どこかで習ったり経験したりしている人が更に腕を磨く場のように思えた。少なくても初心者が、手取り足取り教えてもらえるような環境ではなさそうだ。

 そういう習い方もできなくは無いのかもしれないけど、都度申し込んだとしても単発の練習を複数回実施するようなイメージで、継続した習い事という感じはしない。


 数は少ないが、サンバチームのような団体もヒットした。

 地域に根差したサークルのような体裁だ。

 多少広めの範囲で調べて四つほどのチームがある。


 ひとつのジャンルとしては少ないようにも思うが、サンバを実施するチームが近隣でこんなにもあるのかという驚きもあった。


 各チームの情報を見ると、練習日を開示していて、見学もできるようだ。

 習い事というと印象が異なるが、サンバチームで打楽器を教えてもらうというケースはあり得るし、イメージできた。やはりこちらのパターンが濃厚か。

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