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光イジメに遭う。

夏休みも終わり新学期を迎える。


クラスのみんなには旅行で会っているのだが久しぶりに会うような気する。

休みボケが抜けない俺は席から立ち上がれない



「光くんおはよう。」

「はよー。」

穂希だ。

穂希とも祭りで会った以来か


「佐久間聞いて聞いてニュースだよ!」

中島は相変わらず騒がしい。


「今日転校生来るって!しかもこのクラス!」

だからか、なんか席が多い気がしたんだよな。





ガラガラ

「みんなー席に着けー。すでに知ってる奴も居ると思うが、このクラスに新しい仲間が入るからなー!おーい、入ってこーい。」



もうね。分かってるんです。

この展開。


「おはようございます。古谷葵(ふるやあおい)です!よろしくおねがいします。分からない事ばかりで色々教えて下さい!」


男!?

なんだよてっきり…


つーか、男前だな。

美少年かよ。


女子はザワつき男子は睨みを効かしていた。


「古谷、じゃあ湿川の前の席な。」




「湿川さんって言うんだ。よろしくね!」

「は、はい。よろしくおねがいします!」


なんだと〜イケメンで爽やかと来なすったか。

穂希も少し赤らめてるんじゃないよ全く。



「ちなみに隣のクラスにも転校して来た奴が居るから、出会ったら挨拶くらいしろよー。」


そっち!

そっちの展開でしたか。

もう確実に奴しか居ないよな。



休憩時間、古谷は女子に囲まれている。


男子は羨ましそうにそれを見るしか無かった。



ガラガラっ

「ひーくん!!」

「い、泉!ちょっと抱きつくな!」


「来ちゃった!」


学校ではやめてー

しかも今は古谷効果でみんな敏感になってるんだ!

もう聞こえてくる男子の声が!


なにが来ちゃっただよ

意味わかんねー

あのへんの席ってモテゾーンなの?

デレデレしてんじゃねーよ

佐久間は仲間だと思ってたのに



ほら、もう目がそう言ってる。


「泉!?転校して来たって泉だったの!?」

ナイス杏!!

「アンちゃんお久ー!元気だった?」

「元気だよ!ちょー懐かしい!なんでここに?」


「いやー学校自体どこでも良かったんだけどねー。ここって制服可愛いし、アンちゃんもひーくんも居るからここにしたの!」


「どうせ、光が居るのが大半でしょ!」


「てへ!」



とりあえず杏が来てくれて助かったぜ。

中学の時と何も変わってねーなこいつ。


「杏ちゃん!誰なの??」

「健人。この子は花咲泉(はなさきいずみ)。私と光の中学の頃の同級生よ!」


「へぇー!よろしくー杏ちゃんの彼氏の中島健人ですっ!」

「え!??アンちゃんの彼氏!?!?あの告白をされても絶対イエスは言わないアンちゃんの!?」


「そーよ。ちなみに泉は光の元カノよ!」


今言うんじゃねーよその事はよー!

ほら、また。



結局そういうオチですか

ただの同級生かと思えば

ラブコメじゃん流れ的にまたくっつくやつじゃん

まぁ佐久間もただの佐久間だったな

幻滅だぜ


もう僕を殺して下さい。



「君達楽しそうだね!僕も入れてくれないか?」

古谷よお前俺の空気を読め!!


「うわーすごい美形ですね!背も高いし!」

「泉、古谷くんも今日転校して来たのよ。」


「そーなんだー!私、泉よろしくね!」

「僕は葵。よろしくね。」


キラキラさせやがって

「ひーくんに変な虫が来ないように見張っててね!」


「佐久間…くんだっけ?」

「あぁ。」

「分かった。見張っておくよ!」


お前に見張られたくねーよ!

変な同盟結ばないでもらえますかね?



バンっ

穂希が急に立ち上がった。

「じゅ、授業始まりますよ!!」


あ、すんません。

ちょっと騒がしかったですよね。

穂希はあまり怒ったりしないから佐久間少しビビってますよ。



「じゃあねーひーくん。今日一緒に帰ろうねー」

「早く行け!」


どっと疲れたぜ…


「穂希さん、うるさかったかな?ごめんね。今日初めてだから許してね!」


「あ、いえ。私もごめんなさい…」

なーにもう名前で呼んでやがんだよ!


しかし、何故あんな珍しく怒ったんだ?

「なぁ、穂希?」

「……。」プイっ


え。無視?プイって顔も見たくない程に怒ってんの!?


「な、なぁ…。」

「……。」プイっ



嘘ん!?

え、無視ってこんなにもツライ事なの?

佐久間傷ついちゃうよ…良いの?



俺はとりあえずソッとしておく事にした。

それから廊下や玄関出会ったら一応声は掛けてみたが全て無視された。


「若干イジメにあってる気分だぜ。」

「え、どうしたの?」

「なんでもない!」


結局俺は泉と下校した。

泉は桐ちゃんに会いたいとうちに来るつもりだ。


「ただいまー。穂希!?」

「おう、おかえり。あら!イズミン!ジミーちゃんも居るわよ!」

「桐姉ちゃん!ジミーちゃん??あ、今日怒ってた…」


「師匠…お邪魔しました。」


「え、帰っちゃうの!?光に用があったんじゃないの?あら、行っちゃった。光、あんた何したの?」


「いや、特に何も。」


「あの子学校で地味子さんって言われてるんだよね?なんで?普通に可愛くない?ちょっと地味っちゃ地味だけど。」


「ふっ!分かってないわね確かに一見地味そうに見えるのジミーちゃんは!あの子には秘密があるのよ!それを見たらイズミンも驚くわ!」


「確かに驚くと思うぞ。」

「気になるー!!!

桐姉ちゃん、私この学校に転校してきたからまたいっぱい遊んでね!」


「任せなさい!」



桐ちゃんと泉は盛り上がり延々と喋り続けている。こいつらは口から産まれたのか?



穂希の事が気になる。

さっきから電話やメールをしているが全無視。


なんか悪い事したっけ?


俺に用があるってなんだよ!


頭が痛くなってきた。


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