コミカライズ配信記念後日談:偉大なるエルル村村長は、ガイア王国で暴れたい!2
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まさかこの顔を再び見ることになろうとは……。
エルル村にやってきたのは、領主の使者と名乗り、以前エルル村にものすっごい量の税を納めるように言ってきたあの時のエロ男!
そういえば、あの時捕まえたはいいものの、その後アエラの登場や四天王の来襲でドタバタして放置してた。
あのドサクサに紛れて、ちゃっかり逃げおおせていたらしい。しぶとい奴め。
「お久しぶりですねぇ。先日はお互い大変な目にあいましたが、どうやらご無事のようで安心しましたぁ」
と、エロ男はそう言って嘘くさい笑みを浮かべた。
相変わらず嫌な笑顔。
以前と同じように、エルル村の客間に案内し、こういう時の村長代理、震撼のジャスパーが対応してくれている。
私とユリウスは以前のように、透明化の魔法で様子を見守っているけれど、もしこいつが失礼をかましたらこのエルル様が直接制裁を加える心算である。
「使者殿。お久しぶりです。しかし何用でしょうか。すでに税については滞りなく適正な量を納めております。それに、この一帯の今の領主様は、第三王子のグイード殿下であると思いますが……」
ジャスパーさんがめちゃくちゃ賢そうにそう言った。
実は今エルル村を管轄している領主は、グイード殿下なのだ。
とは言ってもグイード殿下は王都に居るので、領主邸にいるのはグイード殿下の代理。
でも、グイードが選んだだけあって、代理の人もちゃんとしていて、采配も無難なもの。
新しい領主代理と相談の上、エルル村も適正な税を納めております。
「そうですねぇ。しかし、新しい領主について思うことがあると思いますがいかがですかな?」
そう意地の悪そうな笑みを浮かべて使者がいった。
「特に思うところと言われましても、お世話になっておりますとしか」
「ええ、ええ、わかりますとも。みなまで言わずともよろしいですよ。第三王子とは言いますが、世間知らずなお坊ちゃまだ。領地経営については何もわかってない有様でしょう。税にしても民から搾取し過ぎている。そう思いませんか?」
「以前そちらが提案していた量と比べれば大したことはないですが」
「そんな税の支払いにお困りな皆様に朗報があります。この村の納税が免除になる良い話がございます」
自信満々な笑顔で使者はそう言った。
ていうか、別に今の領主に対しての不満はないんだけど!? ジャスパーもさっきからそう言ってるんだけど!?
こいつ全然話が通じないぞ。
さすがのジャスパーも意思の疎通ができない相手に、笑顔が凍りついている。
ジャスパーの戸惑いにも気付かず使者は話を続けた。
「ご存知でしょうが、以前、この村を破壊したのは、第三王子率いる魔女の仕業だったのです」
まるで重大は事実を告げるかのごとく使者が意味わからないことを言い始めた。
あの時エルル村が半壊したのは確かだけどそれは全てセレニエールたちアナアリアの四天王の仕業なんだけど……。
「私はなんとか魔女を操る第三王子の魔の手から、逃げ延びましたが、その後の村の有様には心を痛めました。ここまで村が復興してはおるようですが、並大抵の努力ではありますまい」
「はあ」
「しかし、あの悪名高き第三王子は謝罪もせず、この村から税を巻き上げる始末……! なんと無慈悲な!」
と言って嘆き出したけど、この人まじでなんなのだろう。
この場にいるエルル村の住人がみんなして白けた顔してるのに気づいていないのだろうか。
「さきほどから申し上げていますが、税に関しては適正なものです。そこに不満はありません。それに以前エルル村を半壊させたのは……」
「私がお仕えしている前領主様もエルル村の窮状に心を痛めておいでなのです」
「あの、こちらの話を聞いていただいても……?」
「ええ、ええ、わかっておりますとも。皆様のお気持ちは十分にわかっておりますとも」
と言って訳知り顔で得意げに頷いてる。
そろそろあいつ殴ってもいいんじゃない?
「それで、なにが言いたいんですか?」
我慢ならない感じでローランがそう口を出した。
「おお! これは魔法使い殿! 少々時間がすぎましたかな。ここからが本題です。領主様のお計らいで、再び領主の座に戻れた暁には、エルル村の税を免除されるという有難いお言葉がございます」
「税の免除ですか……」
ジャスパーが疲れた声で特に興味もなさそうに答えたけれど、使者はニンマリと笑顔を向けた。
「ええ、しかし、それには条件がございます。その条件は……」
そう言って使者は、納税の免除に関する条件をニタニタ笑顔で語りはじめた。
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acca先生のエルル、可愛すぎるので見て...見て...!
かわいい...!かわいい...!(鳴き声








