真実を知る話し合い1
お久しぶりです!めっちゃ久しぶりの更新ですが、これからは、ゴリゴリ更新していきますので、どうぞよろしくおねがいします!
ということで久しぶりの更新のため、あらすじから……
魔王が治めるアナアリア国の四天王の一人だったエルル(主人公)は、魔王の正体が魔法陣だという事実をしって、四天王ユリウス(最強)とともに国を出奔。
エルル村を作ると、聖女パーティーが来村し、なんだかんだで仲良くなれそうな雰囲気だったのに、アナアリアの四天王の3人がエルル村を襲ってきて、エルルが捕らわれてしまう。
しかし、エルルの扱いを巡って、アナアリアの四天王の中で亀裂が生じて、ユリウスの助けもありエルルは無事に自由の身に!
魔王の思惑、四天王クラークのこと、そして聖女とエルルの力……なんとなく色々分かってきたエルルは、皆に真実を話すために偉大なるエルル村へと連れて行くのだった。
一応登場人物のおさらいも
アナアリア勢
エルル(主人公)
魔力を無限に生み出せる心臓の持ち主。前世の記憶がすこしばかりあり、この世界のことを漫画と言う形で読んだことがある。
ユリウス
アナアリア四天王最強の男。めちゃつよい。氷の貴公子とか言われる美貌の持ち主
セレニエール
四天王の二番手。精神感応魔法に秀でている。巨乳。
レグリス
剛腕のレグリスの二つ名をもつアナアリアの防衛役。魔法国家では珍しい筋肉男。たまにボケてる。
クラーク
精巧なホムンクルスを創れる魔術師。エルルが出奔した穴を埋めるために四天王第四位につく。魔王の計画を知ってもなおアナアリアにいるマッドサイエンティスト。
ガイア王国勢
聖女アエラ
エルルが前世で読んでいた漫画の主人公。治癒魔法を使える特異体質。
リリシュ
アエラに神の力と称して治癒魔法を授け、王国を助けるための旅へと連れ出した妖精。アナアリア四天王の攻撃からアエラを庇って死んだような感じ
グイード
ガイア王国の第3王子。魔法剣士で、そこそこ強い。イケメン。
ゴレアム
王子の近衛騎士。筋肉がつよい。のうきん。作者に名前をレグリスと間違えられる
エルル村勢
ローラン
疫病で全滅の危機だったところをエルルに助けてもらった少年。大体の魔法を見ただけで再現できる天才魔術師。
カンナ
大変な時にエルルに誘拐されたことで救われた少女。エルルの身の回りの世話をしている。
ジャスパー
震撼のジャスパーと命名されたエルル村四天王の一人であり、もとは商人。震えながらも意見を物申すことができる。
ということで、登場人物紹介も以上です!
エルル村に戻ると、ローランが私の無事な姿を見て泣いて喜んでくれた。かわいい奴め。漫画のローランは、影のある奴だったというのに、この素直具合よ。
しかし、しばらく無事を喜んでくれたローランだけど、私の近くにセレニエールとレグリスがいたものだから、めっちゃ驚かれた。
と言うか、セレニエール達に警戒心をむき出しにして今にも暴走しそうになったので、大丈夫だ、落ち着きたまえと何とか伝えて、高ぶる気持ちを納めてもらった。
今のところは、なんとか警戒心むき出しの顔でセレニエールを睨むだけにとどまっている。
ローランってさ、素直なところはかわいいんだけど、結構喧嘩っ早いよね。
私が言えることじゃないんだけどさ。
て言うか、ゴレアムとかの聖女パーティー勢も、ローランもユリウスのエルル村勢も喧嘩っ早くない? すぐ剣とか抜くしさ。
周りの皆が喧嘩っ早いせいで、いつも私の活躍が、なんか横取りされてる気が……。
やめよう。深く考えるのはやめよう。
と言うことで、なんだか狂犬のようなローランを落ち着かせるためにも、一緒に話を聞いてもらおうと、エルル村で一番広くて、四天王襲撃事件でも無傷だった私の家の客間へと皆と一緒に連れて行くことにした。
そして10人ぐらいは余裕で座れるテーブルに聖女御一行にアナアリアの四天王達が席を共にすることになった。
カンナにお茶とかお茶菓子とかの用意をお願いしたりして、テーブルの上は華やかだけれども、空気は最悪だ。
そんな結構殺伐としたムードの中で、まずはセレニエールが口を開いた。
「レグリス、アンタもエルルも知ってる風だったけど、魔王様が、魔法陣ってどういうこと?」
優雅に足を組んで腕を組み、何故か胸を寄せたセレニエールがそう尋ねた。
「待て、まずはリリシュのことだ。リリシュが、ホムンクルスというのはどういうことだ」
そんなセレニエールにゴレアムが、なんか対抗心をむき出しにして話に割って入る。
セレニエールが、鋭い目でゴレアムと睨み合うけれど、だからさ、みんな喧嘩っ早過ぎるんだってば!
私のようにクレバーに振る舞ってほしいものよね! 私のように!
「ちょっと落ち着きなさいよ!! ほんと、みんな短気! このエルル村の村長であるクレバーな私が順を追って話すから、落ち着いて!」
そう私が、荒ぶる雰囲気を止めようと発言すると、セレニエールが不満そうに「クレバー……」と呟いた。
あら、何その言い方! 私がまるでクレバーじゃないかのような、その言い方!
と思っていると、私の隣のユリウスがセレニエールを一睨みする。
「エルルの話に口を挟むな、この羽虫が」
とセレニエールに向かって、底冷えするようなユリウスの声が吐かれると、すごい勢いでめっちゃ室温が下がった。
「ちょっ! 冷たっ! ていうか、痛! ユリウス! あなた何すんの! 足元に氷が……!」
とセレニエールが青い顔で言うものだから、驚いてセレニエールの足元を見ると足首から下が氷に覆われていた。ゴレアムの足元も氷に覆われている。
室温の急激な低下は、ユリウスの魔力によるものらしい。
て言うかさ、ユリウス、あんた……!
「ちょ、ちょっとユリウスもいきなり魔法使ってんじゃないわよ!」
「何故怒る? うるさいから静かにしてもらおうとグッ」
意外と喧嘩っ早いユリウスの頭を思わずどつくと、ユリウスがどつかれたところをさすって驚きの表情で私を見た。
「なにをするんだ、エルル」
それはこっちのセリフよ!
なんだかんだでユリウスが一番喧嘩っ早いよね! 意外と!
漫画の世界でも、氷の貴公子とか言われて、冷静沈着な性格が売りだったはずなのに!
「もう! ユリウスも落ち着いてよ!! だいたいね! ユリウスが喧嘩っ早いから、なんかこんがらがっちゃった部分もあるんだからね!」
私が声を荒げると、ばつが悪そうにユリウスが視線を逸らした。
そして、氷の魔法も解除されたようで、室温が戻る。
ユリウスって、なんていうか顔とかいつも涼しげだし、見た目だって、無表情というか、常に冷静な感じのくせに、意外と短気だよね。
聖女の時も、四天王の時も、真っ先に戦闘態勢だったし。
まあ、ユリウスほどの力を持つと、怪しげなものは殺した方が楽みたいな精神なのだろうか……なんて殺伐とした考え、こわい。
「と言うことで、みんなも魔法禁止だからね! この偉大なエルル村にいる間は、村長である私の言う事は絶対なんだからね! 本当に! もう!」
と改めて荒ぶる気持ちで宣言し、息を整えてから再び口を開いた。
「それじゃ、魔王のこと、リリシュのこと、クラークに聞いたこと、私が知ってること、全て、話す。……アエラ達は、リリシュのことをまず知りたいのかもしれないけれど、まずは魔王のことから話すから」
私は、そう切り出して、みんなに今迄のことを語ることにした。
まず、私とユリウスが出奔した理由。
魔王の正体が魔法陣だということと、その魔法陣が目指すべきものについてを話すと、ガイア王国の王子グイードが、椅子から立ち上がった。
「信じられない。魔王がただの、魔法陣だというのか!? しかも、魔法が人を支配した国を作るためのもの!?」
その驚く気持ち、分かるよ。私も最初めっちゃ驚いたからね。思わず国から飛び出すぐらいには驚いたもんね。
「そう。魔王は人が魔法に支配される未来を導くように設計された魔法陣。アナアリアと、ガイアの戦争が長引いてるのは、そのため」
私は、荒ぶりそうな王子に座るように手で促しながら改めて肯定すると、セレニエールが目を伏せて重くため息を吐いた。
「人が魔法に支配された未来……? ハハ、笑っちゃう。魔王様は、私達アナアリアの民のことを何だと思っていたのかしら。結局魔王様は、私達のことなんか何も考えてなかったということ? 私や他のアナアリアの民が、命をかけて戦っていたのは、困窮するガイア人から発する魔素のためだったってこと? そして、その魔素は、私たちを支配するための魔法陣に注がれていた……? ……なにも知らずに、私、ずっと、魔王様のためだと、この国のためだと、そう思って、ずっと……バカみたい」
とセレニエールが暗い声を出した。








