二〇三号室-1
二〇三号室
空室
新しい住人を増やしてもいいって言ってたけど、住人設定変えちゃだめってあるから実質入れられるのここだけだよね。
まあ、かつて他の住人たちが住んでいたっていう未来の話にするとか長編まっしぐらなコースじゃないと他の部屋は変える余地が残されていないという。
そんな変なことはせずに(話数オーバーが怖い)、普通に主人公をここに入れましょう。
加瀬谷 縁
カセガイ ユカリ
ユカリという名前だが男。ここ大事。
加瀬谷「大事ですか?」
大事だよ。九JACK的に。
加瀬谷「九JACK的?」
いい? 君はそもそも由依さんとダブルヒロインなんだよ。
加瀬谷「ヒロイン? あの僕男ですよね?」
あ、間違えた。二大主人公なの。
で、最初由依さんと加瀬谷くんの一人称は逆だったのよ!
加瀬谷「えっ!? つまり由依さんは所謂"僕っ娘"だったと」
そういうこと。でもねぇ、ホラーで"僕っ娘"は去年の七瀬ちゃんとかぶるし、今年は"僕っ子"でいきたかったから……「七つの子」のルカちゃんを変異種にするわけにもいかなかったし。
加瀬谷「変異種って……というか、"きょうのせかい"の主人公は僕っ子では?」
あれはどっかのグラタンが書いた血迷い作品なの!!
ペンネ(血迷いってひどいなぁ)
加瀬谷「そうなんですか」
加瀬谷くんの話に戻るけど、"並列回路性思考乖離症候群"って障害持ちで、俗に言う"ながら〜"が普通にできちゃうスーパーマン。
だけどその分一つのことだけに集中できない。
加瀬谷「いいのか悪いのかいまいちわからない障害ですね」
見ようによっては特殊能力。でも有り体に言うと障害という捉え方もできるわけ。さりげなくテーマでもある。由依さんは共感覚持ちだからね。
加瀬谷くんはとにかく頑張るんだけど、頑張っている自覚がない上に頑張っていることが周りにもわからないというある意味悲惨な子。
頑張って生きてね。
加瀬谷「なんですか、その意味深な一言は」
九JACK作品のキャラクター死亡率は五十%近い。死ななくても、バッドエンド率は更に高い。
加瀬谷「不穏なことを言わないでください!!」