3話 ー属性ー
翌日。
今日から魔術を教わることになる。
「ここか」
建物の扉を開く、一人の女性が受付にいた。
受付の人に、話しかけようとすると、
「名前をお願いします」
「カ、カーラウト・フォレスティエンです」
突然、話しかけられたので、少し驚いて言葉が詰まってしまった。
「では、こちらへお願いします」
女の人に案内された。
奥の扉を開けると、そこには大きな広間が広がっていた。
こんな土地は、建物の裏になかったはずだ。
「ここは、この学び屋の主人によって作られた、異空間です。」
なるほど、そんな魔術まで存在しているのか。
「フィニーさん、お客様です。」
すると一人の男性が振り向いて、近づいてきた。
その男は190センチはあるだろう。
銀髪で、黒いローブを羽織っていた。
その上、服の上からでもわかるほどゴツかった。
(間違えて、剣士育成場にきたのか?)
「では」
そういうと女性はさっきの受付に帰ってしまった。
すると男が、
「俺は、フィニー・バーネットだ」
「カーラウト・フォレスティエンです。よろしくお願いします、フィニーさん」
「今日から君と俺は師弟関係だ、フィニー師匠と呼びなさい」
「わかりました、フィニー師匠」
すると彼は、ふところから水晶を取り出した。
(また、水晶で何かをやるのか?)
「今からフォレスティエンの魔術適性を調べる。
この水晶に魔力を込めてくれ。」
ん、そういって渡されたが、魔力の込め方など知らない。
言うか迷ったが、一度、なんとなくでやってみることにした。
「ふぐぐぅぅ」
すると、フィニー師匠は笑い出した。
「なんなんだそれは」
「す、すいません、魔力の込め方がわからなくて」
すると、フィニー師匠はしまった、と言う顔をして話し始めた。
「そういえばそうだな、まず自分の中にある魔力を感じるんだ、目を閉じてみろ」
言われた通りに目を閉じる。
「胸のあたりを意識するんだ」
言われた通りにする。
数秒ほど意識すると、突然得体の知れない何かを感じた。
(これなのか?)
「ん、どうやら見つけれたようだな。
そのまま目を開いて、水晶を持ってみろ。」
深く意識しなくても、感じれるようになった。
水晶を持ち上げる。
「そのまま、魔力を手の先に移動させて放つイメージだ」
(手の先に移動させるイメージ…)
すると少しずつ、またあの謎の光がでてきた。
そして、光がなくなるまで魔力を込めた。
「ん、まじか」
フィニー師匠が驚いている、そんなにもすごかったりしたのか?
「少しいいにくいんだが、フォレスティエンには得意属性がないようだ」
「どういうことですか?」
驚いた、人によって得意属性は変わる、と言うのは聞いたことがある。
しかし、得意属性がないというのは聞いたことがない。
「正確には、得意属性がないわけではないんだが、」
少し困惑している様子だ。
「どうやら、フォレスティエンは固有魔術の適性があるらしい」
(固有魔法?)
属性は火、水、地、風、光、闇のはず、
「固有魔術というのは少し特殊なんだ、説明するのが難しい」
フィニー師匠は少し悩んだあと、
「よし、こういう時は実際に使ってみるのが早い、フォレスティエンついてこい」
そうして、初日から早速、魔術を使うことになった。




