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たんのう 〜異世界では全力で楽しみたい〜  作者: すぎがん
第一章 新しい人生 【幼児期】
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2話 ー選択ー

 

 三年が経った。

 今日は、自分の四歳の誕生日だ。


「カーラウトおめでとう〜」

「もう四歳か、早いな〜」


 確かにこの三年間は一瞬で過ぎたように感じた。

 ただこの三年間で、こっちの世界での常識はある程度身につけることができた。

 とても楽しい、元の世界とは違いプレゼントなどはないが、いつも帰りが遅く、あまりご飯を一緒に食べられない父もおり、そんなものどうでも良く思えた。


 そして、ある程度食事が終わりかけてきた頃、母が話し始めた。


「カーラウトは将来何になりたいの?」


 こっちの世界では四歳になると、将来の職業を親と話し合い、そこから今後どのような学校に行くかなどを決めていくのだ。


 少し悩むふりをして答えた。


「僕は魔術師になりたいです」


 そういうと両親はどちらも喜んでいた、だが父は心なしか少し寂しそうだった。

 それもそうだ、父は剣士だ、ほんとは自分の子供にも剣士になってほしいだろう。


「じゃあ、とにかくあれをしないとね」


 この世界の人は全員一人一人にユニークネームというものがあり、それを調べるのだ。

 ユニークネームは、その人ごとにしかない特性や能力を表すものだ。

 例えば、ここにいる父のユニークネームは〈努力家〉といい、人に比べて全ての能力が努力するほど、普通の人の何倍も成長しやすいというものだ。

 どうやら、このユニークネームはその人の性格などが表れやすいとか。


「じゃあ、この水晶に手を置いてね」


 母の言うとうりに手を水晶の上に置いた。

 すると水晶から謎の光がでてくる。

 少しずつ眩しくなっていると、突然パッと光が消えた。

 少しずつ目を慣らして水晶を見ると。

「〈独学者〉…?」


 水晶には〈独学者〉と表れていた。

 全くどんなものなのか見当もつかない。


「よし、これで終わりだな」

「どういうものなのか楽しみですね」


「え、これで終わりなの?」


 驚いた、どうやら能力の詳細は、少しずつわかってくるらしい。

 どのようにわかるか両親に聞いても、いつの間にかふとわかっているらしい。


(なんだそれ)


 そう思いながらも、布団の中に入った。

 明日からは魔術を教わりに、元の世界でいうところの、塾みたいなものに行くらしい。

 この三年間楽しみにしていた魔術を、とうとう学ぶことができる。

 とても楽しみだ。

 そう思いつつその日はそのまま眠った。


 ーーー


 その日、俺は夢を見た。

 どんなものだったのかはほとんど覚えていない。

 ただ覚えているのは、

 どこかの部屋の中で、一人で何かをしていたということだ。



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