表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/8

第四話 鍛錬と習得

 父に剣術を教わっている俺だが、スキルを新しく獲得した。

 剣遊びとかいう常時発動スキルなのだが、どうやらこの程度の練習では遊び程度らしい。

 これはもうおふざ剣技(けんぎ)ってことだろう。


 点と線を意識することはある程度できるようになってきた。しかし意識しているだけで実際には出来ていないためまだまだなのだが、何となく掴めてきているからそろそろできるようになるだろう。


 と思っていると、


「レミアル!お前だいぶ強くなってきたな!そうだ、そろそろお前は4歳の誕生日になるんじゃ無いのか?」


 と父に聞かれた。


「な、なるけど?」


 と俺が答えると、


「なら何か欲しいものがあるなら俺に言えば買ってきてやるぞ〜?」


 これは嬉しい話だが、俺にはもっとやりたいことがある。


「どんなものがあるのかわからないから一緒に街を回りたい!」

 

そう、俺は街に出てみたいのだ。

 俺はこの家の敷地から出たことが無い。だからこの世界の街がどんなものか、この世界の人はどんな人なのか俺は全く知らないのだ。


「あっ…そっかぁ…そろそろお前も行きたいよな」


これは来たぞ


「じゃあ、今度行こうね!約束だよ!」


そうして俺は父と街に行く約束ができた。とても楽しみだ。


 そして晩御飯の時に父が


「ファリア、さっきこっそり覗き見してたか?」


と言い出した。


「見てないわよ。」


と母が答えると、父が


「嘘つけ、絶対見てたぞ」


と言い、喧嘩になりそうだなと思っていると


「ちゃんとファリアも連れて行くって。当たり前だろ?」


父さん、かっこいい。


 てな感じで俺は誕生日にみんなで街へ行くことになった。


 しかし、誕生日はもう少しあとだから俺は誕生日までの間に他の魔法も試すことにした。

 

 便利そうなのは強化系魔法だ。この魔法は自身の体を一時的に魔力で強くする魔法なのだが、自身の体の中で事象が完結するから扱いやすいらしい。

 強化系魔法は他人に効果を付与できるようになるらしいが、とても高度な技術のため他人への付与はもっと後になりそうだ。


 あと、この魔法の便利なところはいつでも詠唱が不要なところである。

 要はイメージだから、魔力で自身を強化するというイメージが鮮明にできれば詠唱は要らないのだ。


 更に、魔力を体内で巡らせるような魔法のため、魔力消費がとても少ない。


 この魔法の原理は血流のような感じで魔力を体に巡らせ、それを血液よりも早く流せば体が早く動くようになるらしい。


 この魔法は簡単そうだから俺は早速試してみることにした。


 「フー…」


(体に魔力を流して巡らせるイメージで…血液よりも早く…もっと早く巡らせる…)


 体が少しずつ軽くなっていく。おそらく成功したのだろう。この状態で動いてみよう。


 まずはジャンプからしていこう。


「それっ…!って、うわああ!」


 全力で前方向に跳ぶと、自販機一つ分くらい高く跳んで驚いて体勢を崩してしまい、頭から落ちてしまった。

 しかし、自販機一つ分跳べるのは素晴らしい。その分体の扱いが難しくはあるが。

 まぁ、何も考えずに魔力を入れてこれくらいだから少しずつ調整していけばちょうどいい強化量が分かるだろう。


 そうして俺は二週間ほどかけてなんとか調整を進めている。完璧では無いが。


「おーい、飯だぞー!」


父さんが呼びにきた。とりあえず今日はご飯を食べてすぐに寝よう。明日は俺が楽しみにしていた街に出かける日だから。

名前 :レミアル・アーステッド Lv4

種族 :人間

体質 :努力が実りやすい 圧縮魔力

魔力 :12

敏捷 :35

攻撃 :35

知力 :190

持久力:54

器用 :33

スキル:鑑定 剣遊び(交換可能ポイント50)

固有スキル:なし

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ