第一話 生まれた命
更新遅れてごめん
「びゃー!」
目の前に女の人と男の人がいる…そうか、この2人が俺の両親か。
「〜〜!」
言語がわからない。そうか、言語が同じわけないよな。別の世界だし。
・・・
そうして俺は新しい世界に生まれたわけなのだが、あの神様が言うには俺はそれなりに恵まれた地位で、努力が実りやすい体質らしいのだが、言語もわからないから地位もわからない。
だから、俺はまず言語を覚えることにした。
・・・
そして1年がたった。口の機能が発達しきってなく、喋るのは無理だが俺は1年でここの言語をある程度覚えることができた。
どうやら俺の親は元冒険者の2人で、王家からの依頼も多く引き受けたことでそれなりに高い地位を持っているらしい。
更にステータスを見る方法もわかった。今の俺のステータスはこんな感じだ。
・・・
名前 :レミアル・アーステッド Lv2
種族 :人間(特異体質:努力が実りやすい)
魔力 :25
敏捷 :25
攻撃 :25
知力 :190
持久力:25
器用 :25
スキル:鑑定 (交換可能ポイント40)
固有スキル:なし
・・・
知力だけは転生前の知識と言語を理解する過程で上がっていったからとても高くなっているが、他は全て25だ。
あと、固有スキルはこの世界で1人しか持っていないスキルのことらしい。これは本で読んだ。
また、スキルは基本何かを行うと獲得できる。この鑑定スキルは親が書籍に行って連れて行かれた時図鑑を読んでたら獲得できた。
あと、交換ポイントを使うことで新しいスキルを入手することができるらしい。今は欲しいスキルが無いから交換してないが。
しかし、ステータスが低いとはいえ、自分の努力、実力が数値化されて目に見える。それだけで努力するモチベーションは溢れてくる。
次の目標は何か良いスキルの獲得かステータスの増加かの二択ではあるが、どちらにせよ努力は必須だ。これから頑張っていこう。
・・・
また1年が経った。俺はまずステータスを上げることにした。
この1年で俺はなんとハイハイで歩くことができるようになり、持久力のステータスが40まで上がった。この調子でステータスを上げていこう。
「も〜!どこに行ったのかと思ったらここに居た!」
彼女は俺の母のファリア・アーステッド。全てのステータスの中で1番低いものでも300はある。やっぱり王家の依頼受けるくらいだから弱いわけがないよな。
更に完全回復とかいう回復魔法の最上位スキルと死者を10秒以内であれば生き返らせられる死者蘇生とかいうスキルを持っている。
「あぅ〜!」
「ハイハイできるようになったからって色んなところに行っちゃって…一度ドアの前に毒魔法でも吐いて痛い目に合わせたほうが良いかしら…?」
冒険者だったせいで感性がぶっ飛んでいる。やめて欲しい。普通に死んでしまう。
・・・
そんなこんなで1年と少し経った。俺は立って歩けるようになった。だから親に連れて行って貰えなくてもこっそり部屋を抜け出して書籍に忍び込み本を漁ったりできるようになった。
あと、口の機能も発達して喋ることができるようになった。
ステータスもそれなりに伸びた。敏捷が30まで上がった。体が発達するにつれ、行動の一つ一つのクオリティが上がってそれに伴いステータスの増加量も上がった。
あと、本を漁ってると魔導書なるものが見つかった。これで魔法が使えるようになるかもしれない!そうと決まれば即実行。まず原理から見ていこう。
〜〜〜
魔法とはイメージの具現化である。例としては基本初級魔法の発火だが、この魔法は基本無詠唱で使う使用者が多い。その理由として、火が起こることはイメージがとても容易く、思い浮かべるだけで出せるからだ。
しかし、最初は全て詠唱が必要である。その理由は魔法を発動する際に、詠唱をすることで体内に魔法を刻み、魔力で出力という一連の流れにある。一度も体に刻まれていない魔法を使うことはできないため、最初は詠唱を使わないといけない。
だが、一度詠唱により魔法を発動すればそれを濃くイメージすることで刻まれた魔法がまた出てきて詠唱無しに魔力で出力できるのである。
※10年使っていない魔法は体内から消えるためもう一度詠唱が必要である。
〜〜〜
と冒頭に書いてあった。というわけで2〜3ページ後にある基本初級魔法を使っていこう。
外でやったほうが良さそうだから外に魔導書を持ち出している。親は昨日夜遅くまで弟作りに励んでいたからまだ起きてこないだろう。
「我が身に宿し火よ、今この体を通してその姿を顕現せよ。発火!」
名前 :レミアル・アーステッド Lv2
種族 :人間(特異体質:努力が実りやすい)
魔力 :25
敏捷 :30
攻撃 :25
知力 :190
持久力:40
器用 :25
スキル:鑑定 (交換可能ポイント40)
固有スキル:なし