プロローグ
タイトル適当に決めてます。ノリで書いたので、不定期更新、雑な文章です。アンチコメでも賞賛コメでもアドバイス待ってます。
いつからだろう。生きるのが楽しくなくなったのは。
小学生の間は生きるのが楽しかったと思う。
先生から好かれ、友達も居て、それなりに運動もできて、テストではちょっと前に教科書を読むだけで簡単に点数を取れた。いじめられてる奴らを助けたりして、自分がこの世界の主人公なんだと信じて疑わなかった。
しかしいつからだろう。俺が主人公ではなく脇役になったのは。
中学に入って最初のテストは小学校の復習みたいなもので、簡単に点数が取れた。次のテストも教科書を適当に読めば簡単に点が取れると思っていた。
しかし、次のテストで俺は全てが30点前後だった。周りは皆、低くても70点というところ。本当はここで、次は勉強を頑張ろうと考えるところだろう。だが、俺はその時こう思った。
「今までは良かったんだ。きっと今回は調子が悪かっただけだ」
と。そう思ってしまった時点で俺はすでに脇役になっていたのだろう。
人間がそう簡単に変われるはずもなく、俺はそのままテスト前の勉強をろくにせずにそのまま俺の人生はドン底へと行った。
学校へは行かなくなった。脇役の自分がいなくなっただけで、主人公の世界はそう変わらないだろう。
だけど、それ以外の奴らの世界は変わるものだ。いじめを止めていた俺は、今度はいじめられるようになった。
助けたやつからも無視され、友達は皆、主人公じゃなくなった俺には興味をなくし、見向きもされなくなった。
先生は俺の教育を諦め、無碍に扱ってくるようになった。
その時から、俺の世界は明けない夜が続いた。カーテンを閉め、周りの世界から遮断した。親は俺を外に出そうとして説得に来たこともあった。その時親は
「そんなことで引きこもってても、世の中にはそれより辛いこともあるんだから、これくらいで挫けてたら生きていけない。お前が辛いなら転校だってして良いし引っ越しだってできる。だから、出てこないか?」
という感じのことを言ってた気がする。でもその時俺は、生きているけど、自分の中では主人公の俺は死んでいて、もう俺なんて存在しないとか思ってた。そして
「そんなことってなんだよ。まるで俺がそこまで辛く無いみたいじゃないか。」
と言い返してしまった。今思い返せば、親が親切にしてくれてた間にもっと頑張っていれば良かった。だけどもう遅い。
俺は今、謎の白い空間に居て、おそらくこれから死ぬだと思う。なぜここにいるのかもわからないし確証もないが、本能的にそう感じている。
あ、親に感謝伝えたっけ。結局最後まで俺のことを大事にしてくれていたのに。
涙が出てくる。
「あなたは、生きている意味を失っていたでしょう。」
謎の声が聞こえる。幻聴か?いや、女のような姿が見える。
「私は輪廻転生を司る神です。あなたは心臓発作で死にました。」
そうか、俺は死んだのか。やはり。
「ですが、あなたは倒れる前無意識かは知りませんが、親に『今までありがとう。本当に。』と言って倒れ、親はとても大きな涙を流していました。」
親に感謝を伝えれたのか。良かった。でも、俺はどうなるんだろう。というか話がつながり過ぎているし心でも読んでいるのか?
「私は神で、ここは私の居住領域ですのでここに来た人の心を読むことができます。ちなみに、あなたは今から別の世界に転生します。」
そうか、転生するのか。だったら、来世はもっと努力して、もっとちゃんと生きていきたいな。
「あなたは良い行いをしていたわけではないので、特別な力は与えられないのですが、未練を残して死んだ人には悪霊にならないように転生させる役割があるのです。次の世界には魔力という特別な力が存在します。どうあなたが使うかは知りませんが。」
特別な力は必要ない。努力するって決めたんだ。
「私は親に感謝を最後に無意識でも伝え、努力を決心した素晴らしい人格を持つあなたに祝福を授けたいのです。それなりに恵まれた家柄で、努力が実りやすい体質の子供として転生させます。」
ありがとう。来世こそは、絶対に悔いの残らないように生きる。
「あなたに良い人生があらんことを。」
がんばるどー