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あとがき『辞職した魔王は魔導書を集める』

作者: こぼねぶ(小骨武)



 小説を書いたあとの恒例行事にしている『あとがき』始まります。

 作者の事情をダラダラと書くだけで大したことのない内容ですが、もし『辞職した魔王は魔導書を集める』を最後まで読んだ人がいたら<おまけ>だけでも読んでください。本編でかけなかった謎の解説をしてます。



 今作を書くにあたって、まず頭にあったのは。


 執筆ペース。


 小説の内容そっちのけ……。

 正直に言うと、文章を書くのは大変なので書き溜めや毎日投稿はキツイ!!

 とりあえず、毎週投稿で行くと決めましたが、人気が出ないであろうことは知ってました。

 流行そっちのけで好きに書いてるから……

 投稿ペースが遅いのも致命的……

 他にも色々……


 でも、やっぱり反応は欲しい。

 なんて承認欲求と自作小説のはざまで揺れた結果、ラノベ一冊分(ざっくり10万字)を目標にして、人気がなかったら終わろうと。

 まだ発展途上ですから、のんびり急いでいこうと思いました。

(作家志望の看板はサッと下ろしました。急がない代わりに、そっちの道からは遠ざかってしまうので)


 そうして、2021年4月10日から投稿を始めた今作は2021年11月14日に幕を閉じました。

 改稿予定ではありますが。


 10万文字、7ヶ月。

 やっぱり遅いよなぁ、なんて思いつつ、それよりも反応のなさ・pvの少なさが気になりました。


 アレ? 前作よりも下がってるぞ?

 

 なんて軽く頭を抱えて。

 最近のなろうでは恋愛系が人気なようで、バトル物やらは日陰なのかな?

(それとは関係なく人気がない気も……)


 なろうの潮流が変っているなんて話を小耳に挟んでいると、なんだかそれを実感している気がします。

 反省点も多いですが、ここは一つ投稿サイトをお引越ししようかな?

 なんて考えてます。


 まぁ、わざわざなろうから撤退する意味はないので、他でも出すよ!!

 って意味です。

 予定ではカクヨムに行こうかと。

 なんかお金が稼げるらし……ゲフンゲフン……

(期待しない方がいいらしいです)


 モチベーションは多い方がいいですし、心機一転にも期待して、カクヨムへ進出の予定です。

 ただ、複数で投稿するのってなんか面倒くさいという気持ちも。

 とりあえず、今作の直しをして、それをカクヨムに投稿しようかと考えてます。



 今作でも反省点は色々ありますが、小説を書くにあたって、ここ最近強く感じるのは『読む』ほうが足りてないのかな? です。


 ほとんどROM専になってしまっているTwitterでつぶやきましたが、最近読んでるのは小野不由美さんの小説が多いです。

 ハマってます。

 ゴーストハントが面白かったんですよ!!


 それは置いといて、じゃあラノベや小説投稿サイトの小説はどうかと言うと………

 ぶっちゃけ読んでないですね。

 ハズレを引くと自分の読書モチベーションが著しく下がるようなので、それも怖かったりします。


 でも、流行を追いかけ、そこにいる読者に振り向いてもらうには読むしかない。

 う~ん、でも………


 って感じで悩んでます。

 紙媒体の売り上げは年々下がってて、これからは投稿サイトの時代だぞ!!

 なんて話も聞きますが、本当に来てくれるんでしょうか?

 本当に面白くて完成度の高い小説が来てくれるのか不安ですね。

 小説界隈全体が落ちてて、別に投稿サイトにもそこまで希望の光はないのでは? 

 と悲観的になってしまいます。

 

 ただただ書くだけではダメで、向かう先を己で見つける必要に迫られながらも、自身がどこへ向かいたいのかすらわからないですね。


 まぁ、ひとまずは小説書きますか!!

(反省点を生かさない流れ……)


 また来年には新しく小説を書くと思うので、そのときはよろしくお願いします。




 <おまけ>


 おまけで書きたいのは本編でかけなかった謎。


 「サヤの死体はどこにあるの?」


 です。

 書けなかった理由は、この小説がユーシを主人公として、ユーシ視点で進むからなんです。

 ゆえにユーシが知るはずのない、()()()()()()()()裏事情を出すタイミングがなかった訳で。

 結局、こんなところで書きます。


 ズバリ、サヤの死体は………………




 メルヴィーの影の中です。




 物語が始まった最初から最後まで。ずっと。


 訳がわからないと思うので、小説内の時間を戻しましょう。


 先代魔王であるメルヴィーのお父さんがユーシを拾ってから長い時間ののち。

 先代魔王は自身が影に飲み込まれ始めていることに気付きます。

 強力すぎる暗影魔法に力で負けて、そう遠くない内に影に取り込まれてしまう。


 それを悟った先代魔王ですが、彼には一つ悩みの種がありました。

 最強無敵の暗影魔法は夜ならば無敵。

 昼でも魔導書持ちの相手に有利に戦えるほどです。


 ですが、そんな暗影魔法に適応し、無効化できる人物。

 ユーシがいました。

 正確にはユーシの脳内にある生命の魔導書が問題です。


 殺せず、封印もできず(封印にも適応された過去がある)、挙げ句の果てには日常的にメルヴィーが暗影魔法をユーシに使っていたため、暗影魔法の耐性を獲得されている始末。

 先代魔王はどうしようもなかったので、ユーシの弱点を探るため、影をつかって館を監視します。


 すると、夜な夜な「サヤ姉………サヤ姉……」と泣き続けるユーシの姿が。

 自殺しようとする姿も目撃しました。

 先代魔王はサヤ姉というのがユーシを拾ったのと同じ場所にあった、あの死体だと気付きます。


 あの死体、使えるぞ。と思った先代魔王は死体の回収に乗り出します。

 生命の魔導書は娘にとってもジョーカーになりうるため、部下はつけず、闇夜を滑るように移動して、アルヴァート近辺で死体の回収に成功します。

 死体は土葬されており、白骨化していましたが、なんとか形は保っていました。


 そこで帰ろうとした先代魔王でしたが、なんとそこで。

 時の魔導書を持つアルクタに出くわします。

 アルクタはこの頃、時の魔導書の他に強力な魔導書を探していました。

 たまたま出会った二人は即座に戦闘になります。


 先代魔王は時の魔導書を奪うため。

 まだユーシに使われいないので、効き目があると踏みました。

 うまくやれば生命の魔導書を取り出せる、と。


 アルクタは相手が魔王だと気付き、討伐するため。

 暗影魔法を使っていたから気付くのは当然です。

 でずが、同時に先代魔王が弱っていることも見抜きました。

 影が暴走気味で、動きも緩慢。

 当時のアルクタは自身に時の魔導書を用いて肉体を若返らせ、その状態で時の魔導書を使いこなしていたため、人類最強でした。

(しかし、時間を戻した弊害で記憶の一部が欠損。若返りには無理が伴うと知ったアルクタは、体内時間の経過を遅らせて寿命を伸ばす方向にかじを切ります)


 両者の戦いは長引き、アルクタが自身と先代魔王の時間を停止させて朝まで粘ったことで、アルクタに不利な環境から有利に変わります。

 そして、先代魔王の隙をついて、決定打を与えます。


 これにより、先代魔王が自身の影に抗えず、飲み込まれ始めたため、先代魔王は即座に撤退。

 命からがら館にたどり着き、先にユーシと会話を済ませます。

 

 その後、やってきたメルヴィーに事の顛末を話し、サヤの死体を渡しました。

 この死体を使えばユーシへの恋を実らせることができるかもしれない。

 と、悪魔的な囁きをした先代魔王は影へと沈み、その影はメルヴィーが受け継ぎました。

(先代魔王は暗影魔法への適正が低かかったため自身の影に呑まれましたが、メルヴィーは適正が高かったのでなんともありませんでした)


 サヤの白骨死体を渡されたメルヴィーはこう思いました。

 サヤは過去の女。

 長く付き合っていれば、ユーシは自分に振り向いてくれるに違いない、と。

 ユーシが魔王になって、アルヴァートについて調べているのも知っていましたが、メルヴィーの自信は揺るぎません。

 だって、恋敵は死んでるから。


 それなのに、ユーシがサヤのために魔王を辞職したことを知ったメルヴィーはショックを受けました。

 しかし、サヤの死体はメルヴィーの影にあるため、ユーシがどれだけ足掻こうとユーシの夢は叶いません。


 そこで、ユーシにサヤを諦めさせようと思いました。

 そのためには、まず、生命の魔導書とユーシを分離しなければなりません。

 生命の魔導書が頭に刺さっている間、ユーシはサヤのことを忘れないから。

 ユーシが時の魔導書を回収するのを支援するために、ユーシとメルヴィー二人の旧友であるナナタを送り込んだ所で小説は始まりました。


 表では、ユーシがサヤを諦め、別の道を進むまでの話。

 裏では、メルヴィーがユーシにサヤを諦めさせ、自分に振り向くように仕向ける話。


 だった訳です。

 恋とは恐ろしいものですね。

 それでは、また。


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