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72 テンタクルス、全盛期の本気

 もうイヤだ、こんな連中。

 私はなんでこんなどーしょうもない連中に、日々振り回されなくてはいけないのだ?


 私は魔族エリートの触手系大幹部だぞ! と心から叫びたくなってきた。


 だが、今の私のレベルだとこのポンコツ連中の誰にも勝てない。

 リオーネ、ファーフニル、エリザベータ、トモエ、パラケルスス、どれもレベル70台のバケモンだ。


 リオーネは獣人系魔族、破壊力なら誰よりも強い。

 

ファーフニルはドラゴン、魔力と攻撃力だけでなく全ての値が高い。


 エリザベータはバンパイアロード、魔力だけなら全盛期の私にも匹敵するレベル、体力が少し低い以外はほぼ最強レベル。


 トモエは鬼族、戦闘力と技量の高さなら魔界最高峰。


 パラケルススはホムンクルス。本来の技術力の高さに若さとバケモノクラスの怪力が備わっている。


 どれも下手すれば魔将軍になれる程の強さだ。


 ここにはいないが、オクタヴィアも元人間の姫騎士の時から高レベルだったのが魔族化しているので、やはりレベル60後半の強さはあるだろう。


 その中で一番レベルが低いクソザコとなるとこの私、テンタクルスという事になってしまう。

 だが、ゲンキニナールグレートXや先程の触手からのエキス、この力があれば本来の私の力を使う事が出来るのだ!


「ウグウェエエエエ。マズウウウウイイ!!!」


 それでも私は我慢して残っていた触手を平らげた。

 この暴走するポンコツどもを食い止める力は、本来の私にしかないのだ!!


 触手を食べてしばらくすると、私の身体に覚えのある力がみなぎってきた。


「フフフフフフフ、ハハハハハハァー! 感じるぞ! 感じるぞ私の本来の力を!!」

「テンタクルスぅー、何か悪い物でも食べたのか?」


 悪い物というか私の触手だ!

 リミッターを解除した私は無敵だ!

 私は手を広げてみた。


「ハァー!」


 私の力はエリザベータの身にブラックホールを消し去った。


「何故なのョ、妾の魔力が消え去ったのォ??」

「エリザベータさん、少し大人しくさせてもらいますよ!」


 私は本来の触手の力をフルパワーにしてエリザベータを拘束した。


「いやーん、何なのョ、これェ??」

「すこしばっかしオシオキさせてもらいますよ。ヌンッ!」


 私の触手からさらに細い触手が生え、さらに細い長い触手がエリザベータの全身に絡みついた。

 そしてその触手はエリザベータの全身をくすぐりだした。


「ギャハハハハハハ、ヤメてェーヤメてェーーー! 死ぬ―! 死んじゃうゥゥ―!!」


 しかし触手によるくすぐり地獄は、終わる事なく続いた。


「さて、次は……そこのポンコツドラゴン!」


 ファーフニルがドラゴンの姿のまま、目をハートマークしていた。


「はうあうあうー、ご主人様―、我をいじめてくれる気になったんですかー」

「ヌンッ!!」


 私は触手を最大限に伸ばし、ファーフニルの全身を捕えるとそのままフルスピードで上空高くまで上った。

 空の限界、地獄の天井近くに辿り着いた私は天井近くにあった柱に触手を括り付け、そのまま地上に猛スピードで戻ってきた。


「しばらくそこで反省していなさいっ!!」

「あーん、ご主人様―、放置プレイなんて望んでないのにー」


 次は、トモエだ。


「貴様……我が名は妖刀鬼雨。今宵のカタナはよく斬れる」


 どうやらトモエは、カタナとやらに操られているようだ。

 狂戦士すら操るカタナ、これは強敵かもしれない。


「ハーッ! 触手よ、鋭き刃となれ、サウザンドスラッシュ!」


 私の必殺技、サウザンドスラッシュがトモエの全身を襲った。

 だが、鬼雨はその攻撃をことごとく弾いていた。

 しかしそれも私の作戦のうち。

 攻撃に耐え切れなくなった鬼雨は粉々に砕け散った。


「デリャァー!!」


 私の触手はトモエを全身グルグル巻きのミノムシ状態にして、トモエを宿舎の外の木の上につるした。


 さて、残るは貴女達だけですよ……。

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