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62 好きな相手とくっつく薬(物理)

色々考えましたがタイトルとあらすじを変更する事にしました。

「おいキサマ、本当にその薬があればご主人様とくっつく事が出来るのか?」

「小娘ではないのだ、ワシは天才美少女錬金術師のパラケルスス様なのだ」

「わかった、パラケルスス、さっさとその薬を我によこせ」


 コイツらは毎回ロクな事しかしないポンコツしかいない。

 どうせ今回もこの薬がロクなもんじゃないのは経験上想定済みだ。


「ええー、ずるいでござる、拙者もテンタクルス様とくっつきたいでござるよ」


 ファーフニル、パラケルスス、トモエ、三人は何だか知らないがやる気満々だ。

 何をやるのかはもう想像したくないのだが。


「ではココに出したりますわワシの特製薬。クッツキタクナールなのだ!」


 何だそのネーミングセンス0にも程がある名前は?


「ほう、これがあればご主人様とくっつく事が出来るのか」

「使い方は簡単、薬を飲んでから直接体を合わせればいいだけなのだ!」


 なんですかそれ、こわい。

 というか猛烈に嫌な予感しかしないんですが。


「ではそれをよこせ、今我が飲む」


 ファーフニルが小瓶をパラケルススから奪い取って全部飲みほした。


「あー、全部飲んでしまったのだ。少しで良かったのに」

「あの、ぱらけるすす殿。拙者の分は残っておるのか?」

「ふふーん、こんな事もあろうかと、ストックは用意しているのだ!」


 というかいつ使うつもりだったのだコイツは、さっきまでカオス鍋でおかしな言動していた時からこの薬を持っていたというのか。


「ありがたい、では拙者もいただくとしよう」

「当然ワシも飲むのだー」


 三人が怪しげな薬を飲んだ、そして目のすわった三人がゆらーりと幽鬼かゾンビのような動きで私に迫ってきた!


「ご主人様ー。我とくっつきましょうぞ」

「テンタクッススー、ワシもくっつきたいのだー」

「てんたくるす様、拙者もくっつきとうございます」


 やめて、勘弁して。

 後ろではオクタヴィアさんが汚物を見る目で私を見ている、そんな目で見ないで。


「いただきまーす!」

「のわーー!!」


 ファーフニルが翼だけドラゴンにして私に凄い勢いで飛びついてきた。

 流石にこのスピードは避けられない、どうすればいいんだ!?


「ワシもくっつくー」


 反対側にはパラケルスス!?


「逃がしませぬぞ」


 こちらにはトモエだ! 逃げ場がない。


 ドーン!


 私は突進してきたファーフニルにぶつかった。


「イタタッタ……一体どうなって……のわー!!」


 気が付くと私の身体がファーフニルとくっついていた。

 手は……偶然にもおっぱいの上にかぶさっている。

 これはどうにかして離れないと。


「ああーーん、そんなにおっぱいを引っ張らないでーん」

「え? うわわわー!?」


 私の手がファーフニルのおっぱいから離れない、物理的にくっついてしまっているのだ。

 くっつくってこういう事か、パラケルススは一体何というものを作ってしまったのだ!?


「テンテンタクルスー、ワシもくっついてるのだー」


 私の背中にはパラケルススがおんぶするような形でくっついてしまって離れない。


「てへへへへ、失敗なのだ。くっつく薬を作ったはずなのに、体がくっついて離れなくなってしまったのだ」

「もう最初から嫌な予感してましたよ!!」


 困った、マジで困った。

 この状態では身動き一つ取れない、それでも動こうとした私は見事に転倒してしまった。

 そこの前にいたのはトモエだった。


「てんたくるす様、いくら何でも公衆の面前でこのような事は、拙者も心の準備というものがございます故……」


 トモエは何を言っているのだ?

 目の前を見た私はトモエのお腹の上に覆いかぶさる形になってしまっていた。


 側面にはファーフニル、背中にはパラケルスス、前面にはトモエ、私達は四人が全員パラケルススの変な薬のせいでくっついてしまい離れなくなってしまった。


 一体どうすればこれを外せるのだ?

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