[それからのお話]
誤字報告をいくつか頂き訂正しました。
報告していただきありがとうございます!
(まだ誤字あったらすみません…)
ブクマもありがとうございます!
最後まで楽しんでご覧ください!
「えっ、誤解だったの?」
ラテはこの間起きたフリートとの婚約破棄騒動の真実を全て、マリアに話した。
「リト、私のこと大好きだって。」
「へぇぇ、良かったよかった」
マリアは全てを知り、顔をニマニマさせた。
マリアはラテとフリートのカップリングが大好きだった。
だからすごくホッとしたのだった。
「一安心。ラテとフリート様バンザイ!
とりあえずスイーツ食べ放題行こう!」
「いいの?もともとは私がフリート様との関係を無事終えたらって話じゃない?」
「いい意味で解決したんだからいいの!」
奢るよ、と満面の笑みを見せマリアはラテを連れてスイーツ食べ放題へと向かったのだった。
***
「そういえば、エマさん、退学するらしいよ」
ラテとマリアがスイーツ食べ放題へ行ってからしばらくしてのことだった。
「えっ。」
「なんかね、エマさんの母親って、男癖悪いらしくて、離婚するらしいわよ」
ラテが知らなかったが、マリアは噂を全て知っているのかぺらぺらと語っていた。
「元々、貴族になったのだって、母親の再婚相手が、貴族だったからなの。それで離婚だから平民に戻るしかないみたい。」
「リンドル学園は貴族しか通えないから…」
「ご名答!しかも、今までエマさんに優しくしていた人々も突然優しくなくなったって。」
ラテもマリアも平民だからと差別はしたくないと思っていたが、今までのエマの行動を見て関わりたくなかったため何もしなかったのだった。
「母親似でエマさんも男癖悪いのかもね。」
マリアは頬杖をついてそう言ったのだった。
***
「ラテ。今日はどこへ行く?」
エマが学校からいなくなってから、1年がすぎた。
ラテとフリートは2人きりで出かけることが増えていった。
今日も、2人は仲良く、手を繋ぎながらデートをするのであった。
おしまい。