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激突編


 

 

「ここか」

ナオに案内された侵入口は山にあり、地中を行くルートだ

俺が救出された時のような感じだが、それよりも長く、深いらしい。

「何時間かかるんだよ……これ」

「私なら5分、ご主人のスピードなら……」

なんと驚きの二時間!バカ!おバカさん!

もっと別のルートとかあっただろ!

 

文句を言いながらも洞窟を進む

ライトや照明の類は持ち合わせていないので

先頭に隠密のナオ、真ん中に俺、最後に戦闘のナオと言う感じで進み、俺がスムーズに動けるようにしてくれている

「お前らのそのブーツ、ガチャガチャ言わないのな、そんなゴツゴツした見た目なのに」

「そんはバカな事しませんよ」

「無音で移動も可能ですよ」

二人していっぺんにしゃべるな!

 

俺だけ足音を立てて、俺だけ息の音をさせて先に進む

すると、見るからに硬そうな壁が現れた

壁には独特な模様が描かれている

波?プラス?何とも言えない模様だ、まるで……

「行きましょう」

ナオが壁を押すと、円形にくり抜かれていただろう形が動き、奥に押し込まれる

「お、おい!そんな事したら!」

デカイ音が……ッ!

……しない?

 

「博物館上層は比較的安全、もしくは謎が解明された物が置かれています」

そしてここは……

「この部屋には音を消す不可思議が展示されています」

不可思議第……何だ?知らないぞそんな不可思議

「少しだけ会話はできませんが、すぐに出られます」

空いた穴から飛び降りる

えっ、予想以上に高っ!

「!!!!!!!」

「♪♪♪」

先に飛び降りていたにナオに受け止められ、助かった。

 

「→」

「(グッ)」 

ナオに導かれて扉まで来た

蹴りを入れて無理矢理破壊する

不可思議展示室のコントロールルームのようだ

電源を落として不可思議の動力を切り、声が出るようになった。


「あんな高いなら最初に言えっての!」

「……しかし命令されませんでしたよね?教えろ、なんて」

……くっ……聞かれなかったから答えなかった……か

子供じゃねーんだ!報連相をしろ!

「一つ一つ命令して貰わないといけません」

「ええい!この件は後でも一回話し合うからな!」

 

コントロールルームを出ると、殺風景な廊下に出た

「この先の……何処に行くんだ」

「こっちです」

廊下を真っ直ぐ行くと……デカイエントランスホールのような場所に来た

ナオ曰く、こんな場所は他にも無数にあるらしい

エントランスホールから入口は……三つ

赤、青、紫の三色の扉がある


「紫の扉から進みます」

「何で……他の色の扉じゃダメなんだ?」

ナオは紫の扉をあけながら教えてくれた

「他でも大丈夫ですが……遠回りになりますので選びません」

コイツどこまで知ってるんだ……

「いえ、そこまで詳しい訳ではありませんよ」

ぜってー知ってる

「本当に知りませんってば」

 

 

扉の先には……木が、巨大なんてもんじゃない

100mは超えているだろう大きさの木だ

「でっか……」

そして木の近くに……家がいくつか建っている

「ではやりましょう、ご主人も手伝ってくれますか?」

イヤイヤ、え?……は?何を?

二人のナオは軽くジャンプしたり、ストレッチをしたりで、準備運動をしているようだった。

 

「入口をみて下さい」

指さされた方には看板がある

博物館で展示物の紹介をしているアレだ


 

不可思議第192"きりきり木"

偶に思うんだが、不可思議の名前はどうやって付けられてるんだ?意味不明じゃあ……

説明の続きを読む。

 

『成長すると階段を作り、扉を作る木

扉は貴方の望む場所に近い所への入口となります

さあ、貴方も成長させましょう!』


成長って言ってもどうやって……

「って!お前も不可思議だからわかるだろ!?全部教えてくれって!」

そう言ってナオの方を振り向くと……足元には何人かの人の死体が転がっていた

「では死体を集めて下さい、まだまだ家の中には人がいますので、私はこの木を作動させておきます」


「死体……なぁ、これ殺したら」

「なりませんよ、罪には。」

なら……大丈夫だ……そうだ仕方ないんだ。

家の近く、人の声は聞こえない

「誰かいるか」

玄関ドアを開け、中に入ると、男が包丁をもって襲ってきた

「殺されてたまるかァーーッ!」

あれ、なんか既視感が……

 

「悪いけど、お前らの死体が必要なんだ」

胸の装備口にあるナイフを一本取り出して、男の頭に突き刺す

……ああ、思い出した

あの時は木刀だったし……相手も……

「が……は……」

頭って弱点なんだけど、攻撃するのはあまり好きじゃない

「ナイフが……抜けねぇ……」

深々と根本まで頭に刺さったナイフは、引き抜くのも大変なんだ

「あの時は木刀だったから殴るだけだったけど……ナイフよりアレの方がよかったな……」

 

奥から悲鳴が聞こえてくる

……ああ、はいはい、家族か仲間かだろ

「殺したくない、だけど死体が必要なんだ……どうか自殺してくれないか?」

もちろん、受け入れて貰える内容だとは思ってない

……だがあまり殺したくは無い。

ナオから貰ったこの薬……これが効いてる内に……

 

「……そっか、ありがとな」

奥に居たのは子供二人と……さっきのアレの妻と思われる女一人だった。

子供は二人とも死んでいた、この女がやったんだろう

「……何回繰り返せばいいんですか?」

繰り返す、意味が分からないが……不可思議の直ぐ側に存在するこれらも、不可思議の一部だ

耳を貸す必要は無い。

「知らんし、興味ない」

興味ないはずなのに、なぜか答えてしまった。

言葉をかわすことが何かのトリガーになるかもしれないのに……やっぱり人型は苦手。

 


「おや、ご主人は相変わらず仕事が遅いですね。ここにあるので全てですが……」

「いや、俺の所に四人分ある、全てとか適当な事言うんじゃねーよ」

失礼しましたといって、二人のナオが死体を運び出して、骸の山に積んだ



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