王都までの道のり 1
投稿遅れて申し訳ありません!最近忙しくて、書く時間が取れませんでした!明日からは毎日投稿できるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします!
あれから7年の月日か過ぎていき俺も順調に成長してきた。7歳になったことによって屋敷内だけではあるがある程度の自由が利くようになった。最近では屋敷の中にある書庫で魔法について勉強をしているところだ。神様が言っていた通りやはり魔法使い系のジョブを持っていないと属性魔法は使えないらしい。ちなみに俺の属性はまだ分からない。魔帝の職業を持っていてもどれか1つの属性のスキルを全て覚えられるだけかもしれない。まだこっちの世界に来て間もないから分からないことだらけだが、この世界の人達は7歳になった子供達を王都の大聖堂に集めて洗礼を受けさせ神様からギフトを貰うらしい。そのギフトを貰うことで自分のステータスボードが更新され、自分の適正のジョブが分かるらしい。ちなみにそれ以外でのステータスボードの更新は冒険者ギルドで更新出来る。貴族達は自分専用の更新する為の道具を持っているらしい。ステータスボードを更新する事で自分が今使えるスキルなどを把握するみたいだ。今は王都に行くための用意をしている最中だが……
「テオ様、お着替え致しますからこちらに来てください。」
「い、いや、もう7歳だし着替えくらい1人でできるよ」
「いけません!もしズボンを履いている時につまずいてしまって怪我でもしたらどうするんですか。」
「そんなことしないよ!」
この人は俺の専属メイドのマリアンネだ。マリアンネはすごい過保護である。4歳になって歩けるようになった時も屋敷内を勝手にウロウロしてただけなのに猛ダッシュでよってきて確保された。そしてすごく怒られた。俺は何一つ悪いことなんかしてないのに。それ以来どこに行くにしても絶対についてくるようになった。そんな感じで昔のことを思い出していたらいつの間にか着替えが終わっていた。
「ねぇ、何歳まで僕はマリアンネに着替えさせられるの?」
「え?ずっとですけど?」
「それは嫌!」
ずっとなんて俺が耐えられるわけないだろ!今は幼いから性欲とかは無いけど成長したら絶対に出てくるからな……
「テオ、そろそろ行くぞ、準備できたか?」
「父上!おはようございます!僕の方は準備出来ました!」
「あぁ、おはよう。それでは王都へ行くか!」
「はい!」
そう言って僕達は馬車へと乗り込んだ。王都へ行くメンバーは母、父、俺、マリアンネ、そして次女のヴィロッテの5人だ。ヴィロッテ姉様は10歳から通えるという王都の学園に入学するらしい。なんでもその学園はこの国で1番入るのが難しい学園らしくそれを聞いた時はすごいなと思った。初等部、中等部、高等部と2年ずつに別れている。成人になる年齢で卒業と言うことだ。
「テオ!いよいよ洗礼ね!楽しみ?」
「んー、楽しみなんですけどちょっと不安があります。」
「不安?どうして?」
「今日貰うギフトでこれからの人生が決まりますよね?イマイチなジョブだったら家族の皆にも迷惑をかけますし……」
実際はジョブを3つを持っているんだがそれを知られた時どういう反応されるのかが心配だ。
洗礼が終わったら家族にステータスを見せる約束だから……
あ、ちなみに俺は5人兄弟で長男のアルフィト、次男のフォルガーテ、長女のメンヒルデ、次女のヴィロッテ、そして三男の俺だ。俺とヴィロッテ姉さん以外はもう成人になっている。この世界の成人年齢は15歳からだ。
「大丈夫よ!私たちはたとえテトが落ち込むジョブでもいつだって味方だよ!」
「そうよテト、何も心配なんて要らないわ。」
「そう言って貰えるとちょっと楽になりました。あ、ヴィロッテ姉様のジョブって何なんですか?」
「私のジョブ?それはね、召喚士よ!」
「召喚士ですか?」
「そうよ!召喚士は異界からモンスターを呼び出して戦うのよ。まぁ、一応ユニークね!」
なるほど、召喚士か面白そうだな。一応分類は魔法系統のジョブなのかな?それなら俺も使えるってことだからまた今度教えてもらおう。
「ユニークなんですか!さすがヴィロッテ姉様です!確かユニークって少ないんですよね?」
「そうなの!ユニークは少数で選ばれた人にしか与えられないのよ!だからテオも自信を持って!きっとテオもユニークだわ!」
「はい、そうならいいんですけどね。」
言えない、実はユニークの上のレジェンドですなんて絶対に言えない!
さて、結構屋敷から離れたけどまだなのかな?ってか王都ってどんな所なのかすごく楽しみだ。自治領を初めて見た時は人の多さにとても驚いた。日本の東京以上ではないがとにかく人口密度が高かった。これも全て父親の仕事が良いからだと何度も聞かされたものだ。しかし王都の賑わいはここ以上だとも聞かされているからとても楽しみにしている。
王都では洗礼を受けたあと貴族の7歳になった子供達と親を集めてパーティーをするらしい。正直気乗りしない。貴族として初めての社交界だから作法とかもよく知らないし、もしそこで無礼でもはたらいたらと思うと……あれ?お腹痛くなってきた気がする……
「どうしたんだ?具合悪そうな顔してるが大丈夫か?」
「父上、ご心配かけて申し訳ございません。大丈夫ですよ。少し影に潜む方法を考えていただけです。」
「何を意味のわからない事を言っているんだ。今は丁度王都と自治領の真ん中辺りだ。まだ道のりは長いからしんどくなったらすぐ言うんだぞ。」
「はい、分かりました。」
こんなに進んできたのにまだ半分なのか、意外と王都までは遠いのかな?まぁ、することもないからちょっと眠ろうかな……
「マリアンネ、王都に着く前に起こしてくれる?」
「わかりました!」
「ありがとう。」
そう言うと俺はすぐに眠りにつけた。
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