ステータス公開
もしかしたら今日2個出すかもしれません。
「テオバルト、お主のジョブは一体なんなのだ?」
俺はすぐさま父様に助けを求めた。
父様は俺の反応を見るとすぐに陛下たちの問いかけに答えてくれた。
「息子のジョブは魔法系でございます。」
「ほう、そうなのか。なるほどなるほど。魔法系のジョブか。」
「へ、陛下?何かおっしゃりたいことがありそうに見えるのですが……」
「いやなに、盗賊のアジトに魔法を使った痕跡があったからの、そんな歳なのに魔法を使ったと言うのが驚きでの。しかし、奴隷商が雇っていた冒険者には殴られた後と剣か何かで切られた後があったのだ。テオバルトは魔法系のジョブだからなとても1人の所業だと思えんのだが、あの時娘を助けに行ったのはテオバルト、お主だけなのだ。だからこれはどういう事かと思い聞いただけだ。それを踏まえた上でもう一度だけ問おう。お主のジョブは一体なんなのだ?」
俺はこの時興味本位で3つのジョブを使ったことを後悔した。父様を見るともうあきらめろというサインを投げかけてきた。俺はそれを見て渋りながら頷いた。
「陛下、それに皆さん。今からお見せする事をここ以外で口にすることをしないと誓って貰えますか。」
「わかった。もし約束を守らなければわしがそやつを極刑にしよう。」
「ありがとうございます。テオ、陛下たちにステータスを見せなさい。もちろん偽装していない方だぞ。」
「はぁ〜、分かりました。」
そう言って俺は陛下たちにステータスを見せた。
***
名前:テオバルト・ノア・シルバス
種族:人間 性別:男 年齢:7歳
ジョブ:剣聖・魔帝・拳神
状態:健康
Lv:128
HP:52,366,790/52,366,790
MP:684,972,430/684,672,430
物攻:369,426
魔攻:739,184
物防:68,247
魔防:98,061
魔法変換力:MAX
素早さ:16,743
〈スキル〉
火魔法:Lv3 水魔法:Lv1
土魔法:Lv1 風魔法:Lv1
光魔法:Lv1 闇魔法:Lv1
聖魔法:Lv2 無魔法:Lv6
剣術:Lv3
格闘:Lv3
精神耐性:Lv2
状態異常耐性:Lv1
〈加護〉
精霊王の加護 (非表示)
創設神の加護 (非表示)
〈称号〉
異世界を渡りし者 (非表示)
精霊と通じ合う者 (非表示)
***
このステータスを見て全員が驚きを隠せないでいた。それはもちろん俺も含めてだった。だって……いやいや、レベル上がりすぎぃぃぃぃぃぃぃ!!!!なにこれ、ほぼ人外じゃん!俺倒したの6人だよ!?それだけでこんなにレベル上がるの!?絶対加護のせいだ!後で神様に聞かなければ!!
「「「「なんだこのステータスは!!レベル128!?それにジョブが3つで全てレジェンド!?」」」」
おぉ、皆さんハモってますね。そんなことを考えて俺はやり過ごしていた。
「これはどういうことなのだ!?」
「ジョブについては僕からは何も言えません。僕自身も驚いています。レベルに関しては恐らく盗賊を倒したからでしょう。それにしてもこんなにレベルが上がるものなんですか?」
「そんなわけないだろう!このレベルの上がり方は異常だ!はぁ〜はぁ〜、これは本当に口外不要にしなければいけないな……」
陛下がこんなに取り乱すなんて思ってもいなかった。そのあとも陛下は俺にずっと質問をしてきた。そのやり取りが一段落したところで魔法師団長が口を開いた。
「テオバルト君、君はこのジョブを使いこなせてるかい?」
「いいえ、正直この前の戦いはジョブがレジェンドだったから勝てたと思っています。魔力操作は全くできていないし、剣術も僕には腕力がありませんから恐らく他の人には全く歯がたちません。」
「なら僕達魔法師団と騎士団で修行してみないか?」
「修行…ですか?それはとても嬉しいお話なのですが、私はもうすぐクレンティアに帰りますので……」
「そういうことなら家庭教師を呼べばいい。今の君には戦い方を教えてくれる師匠が必要だ。君はいずれ学園に通うだろう。その時に学べばいいかもしれないが君は今回の件で色んな敵に目をつけられるだろう。その時のために準備しておくのに早いに越したことはない。」
「そうですね、1度家に帰って父様と相談してみます。魔法師団長様ありがとうございます。」
そうだな、確かに魔法のことを習ったり剣術もならいたいと思っていた。ちょうどいい機会だから父様と真剣に話してみよう。
そのあと2日後にもう一度王城に集まるよう言われた。なんでもその時に正式に褒美を言うそうだ。この国の貴族たちを招集して行うらしい。ってかこの国に貴族ってどれくらいいるんだろうか……
「では陛下、本日はお忙しの中ありがとうございました。」
「うむ、お主らも気をつけて帰るようにな。」
そうして俺たちは客室を出てメイドさんに出口まで連れていってもらっている途中に第2王女殿下と鉢合わせたのだった。
「あ!テオ様!」
「王女殿下、こんにちは。あれから体調は大丈夫ですか?」
「……」
「王女殿下?聞こえてますか?」
「……」
あれ?なんで無視されてるんだ?…もしかしてシアって呼ばないと反応しないのか?えぇ〜でも今は父様もいるし……
「はぁ〜、シアあれから体調は大丈夫ですか?」
「はい!私はテオ様に助けていただいたおかげでもう大丈夫ですよ!テオ様は2日ほど寝込んでしまわれたとか……」
「いえいえ、私は当たり前のことをしただけです。それに私こそシアの笑顔を守れてとても嬉しく感じています。確かに2日ほど寝てしまいましたがそのおかげでもうすっかり元気です。」
「私の笑顔……ふふっ、それではテオ様、私はこの後用事があるので失礼しますね。」
「はい、さようなら。」
ふぅ〜王女様ってあんな感じだったか?初対面の時はもうちょっと穏やかな人だと思っていたのに……
「テオ、お前いつからあんなに王女殿下と仲良くなっていたんだ?」
「助けた日ですよ、あの日に愛称で呼んでくれないと帰らないとか言い出されたので仕方なく呼んでいただけです。」
「そうかそうか、テオの未来は安泰だな。はっはっはっ!」
「父様!冷やかさないでくださいよ!」
そうして俺たちは家へと帰っていったのだった。
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