王女救出
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エルフ達と別れた後俺は王女様を探し続けていた。探している途中で盗賊たちのアジトなのに敵に全く会わなかった。少し変だなと思っていたが、ラッキーぐらいにしか思っていなかった。それよりも俺の頭の中は王女様のことでいっぱいだった……
「あー!もう!見つかんねーよ!もしもこのまま見つからなくて王女様が助からなかったら……あれ?俺やばい?」
あとから父様たちが来るっていってもその間に手続きとかされたらもう取り返しがつかなくなってしまう!もう手当り次第探さなければ……
そう思いながら俺はアジトの中のあらゆるところを探した。すると明らかに怪しそうな部屋があった。その部屋に入ってみると……
「おぉ、やっと来たのか、遅いじゃね〜か。」
「ッ!誰だ!」
「誰だってこっちのセリフだよ。勝手に俺様のアジトに侵入しやがって、覚悟できてんだろ〜な!!」
やっと見つけた、けど王女様が見当たらない。どこにいるんだよ!
「おい!王女様はどこにやったんだ!」
「あ?そんなものとっくに奴隷商人に売り払ったよ!それはそれは高く売れたことよ!今ごろ他国に向かって行っ――
「ふざけるな!!!」
俺は相手が話しきるのを待てなかった。自分の利益のためだけに1人の人生を台無しにしたと思ったら許せなかったからだ。
「いってーな!お前も捕まえて売り払おうと思っていたがもう無理だ、お前はここで殺す!おいお前ら!やれ!」
「悪いな坊主、ボスがこうなっちゃもう手に負えなんでね、まぁ、無様に死んでくれや!」
「……ファイアーボール」
「は?」
盗賊たちは一瞬にしてら焼き払われていた。俺はすぐに王女様を助けに行かないといけないという考えしか無かったから躊躇なく魔法を人に向かって打ってしまった。
「ギャーーーー」
「あつい、あつい!!ボス、助け……」
「お前を、一生、恨んでやる、から、な」
盗賊たちは俺が魔法を使うとは思ってもいなかったからか、油断していた。残されたボスは顔ひきつらせ俺を警戒している。
「お前、よくも!もう完全に切れたぜ。本気でぶっ殺してやる!」
「ライ、奴をしびれさせろ。」
「はいほーい!いっくよ〜!」
盗賊のボスは何が起きたのか分からないまま失神していった。
そのあと盗賊たちに回復魔法を使い死なない程度にしておき、紐で縛っておいた。ここはあとで父様達が来てくれるから大丈夫だろう。そんなことより王女様だ。確か王女様は他国に連れていかれると言っていたからここからだと恐らく帝国が1番近いだろう。
俺は王女様を助け出すためにまだまだある魔力を使い帝国の方向へと進み出した。幸いにも馬車が通った痕跡があったので道に迷うことはなかった。本気で身体強化したからか馬車を見つけるまでに時間はかからなかった。
「おい!そこの馬車止まれ!」
「あ?なんだお前は?」
「この馬車に王女様がいることはわかっている。お前たちがやっていることは犯罪だ。今すぐ王女様を解放しろ!」
「坊主、てめぇに何ができるってんだ?こっちは腕利きの冒険者を雇ってんだよ!確かにこの奴隷共は違法だがバレなきゃいいんだよ。」
俺はまた戦闘か、と思ったがさっきみたいな魔法を使えば人は簡単に死ぬことがわかった。それに俺にはあと2つジョブがある。今は剣を持っていないから拳神のジョブを確かめるチャンスだと思い俺は魔法ではなく格闘で戦うことにした。そうするとなぜだか頭にどのように戦えばいいのかが自然と浮かんできた。俺はそれに従ってみるとなんともあっさりと冒険者達を倒すことが出来た。御者の男はいつの間にかいなくなっており冒険者達も精霊に見張っててもらってすぐに馬車の中にはいった。
「テレシア王女殿下!いますか?大丈夫ですか!?」
「……私ならここにいますわ。」
「ああ!無事で良かった!王女殿下を助けに参りました。」
「助けに?もう私は助かったのですか?お父様とお母様のところへと帰れるのですか?」
「はい。もう大丈夫です。一緒に帰りましょう。」
「良かった、良がっだ〜〜!もうお父様とお母様に会えないど思っでだ〜」
王女様は助かったことで安心したのか糸がきれたように泣き出した。恐らくずっと気を張っていたのだろう。俺は王女様が泣き止むまでずっと慰めていた。
「はしたない所を見せてしまい申し訳ございませんでした。」
「いえいえ、王女殿下はお辛かったでしょうから気にしなくて大丈夫ですよ。」
「……シア」
「はい?王女殿下なにか言いましたか?」
「シア、王女殿下ではなくシアとお呼びください。テオバルト様。」
「えぇ!!さすがに王女殿下の事をそのように愛称で呼ぶことはできませんよ!」
「お願いします!テオバルト様がそう呼んでくれないのでしたら私ここから動きません!」
「えぇ〜、はぁ〜分かりました。シアと呼びます。ただし今だけですからね!」
「ふふっ!ありがとうございます!テオ様!」
王女殿下はしっかりとした人だと思っていたが結構わがままなところがあるみたいだ。けど、俺はこの笑顔を守れたのだなと思うととても誇らくなった。
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