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エルフ発見

ギリギリ今日中に出せました!!


ドカーン!!


びっしりした!なんだ!?何が起こったんだ!?周りは暗くて見えないし……


「なんだ!どうした!なぜ電気が消えたんだ!そしてさっきの爆発音はなんだ!」

「パパ〜、怖いよ〜!!」


その会場にいた全員が混乱し始めた。口々に文句を言ったり、自分達の子供を探したり、しまいには大声で泣き出す子供もいた。


「皆さん!落ち着いてください!緊急事態ですのでなるべく今いる場所から動かないでください。こういう時のために第三騎士団の私たちがいますから!陛下と王妃様は大丈夫なのですが第2王女殿下の身の安全がまだ確認できていません!よって、第2王女を優先して探させて貰います!」


ッチ!王女様を助けて惚れられるっていう俺の作戦が台無しじゃないか!なんて言っている場合じゃないか……


そんなことをいってたら騎士団の人が来たな……あれ?この人どこかで……


「おぉ、第2王女殿下はっけ〜ん」


ん?この人相手が王女なのにすごい馴れ馴れしくないか?ってかなんか怪しい雰囲気満載なんだけど……


「んじゃ、王女様?行きましょね!」

「キャ!」


なに!こいつ騎士団の人じゃないのか!?やばい、このままじゃ王女様が連れていかれる!


「おい!何してんだよ!王女様を保護しないのか!?」

「ッチ!ガキが邪魔なんだよ!こっちは急いでんだよ!お前も一緒に攫ってやる!」


こっちは急いでんだよ?……あ!王都散策している時にぶつかってきたやつかよ!こいつ悪いやつだったのかよ……ん?まてよ?ここでわざと捕まってついて行って、そこで助けるのが確実じゃないか?俺には精霊達もいるし、なんとか行けるだろう。


「な、なにするんだー、やめ、やめろー」


こんな所でどうだ?これでも前世では名演技者と言われていたからな……


「嘘に決まってんだろ!王女さえいたら良いんだよ!じゃあな!」

「あ!待て!」


っくそ〜!あのヤロ〜!!ってそんな場合じゃない!どうしよう!この事に気づいているのは俺だけだし……


「クー、今いいか?お前にしか頼めないことがある」

「あら?何かしら?」

「王女が連れ去られたことを父様に知らせてくれ。クーは空間を司るんだろ?なら父様の場所もすぐわかるはずだ。父様に伝えたあとは父様に任せると伝えてくれ!俺はあいつを追うって事も一緒に!」

「仕方ないですわね。まぁ?わたくしにしか出来ない事ですからね。いいでしょう、その役目きちんと果たさせて貰いますわ!」

「そうか!ありがとう!それじゃあ俺は行ってくる!伝え終わったらこっちに合流してくれ!」


確かさっきの奴はあっちに行ったから早く行かないと!


あった!扉だ!そーっと開けたら大丈夫だろうか?


よし、多分バレてない!……ってあいつ馬車かよ!さすがに馬車には追いつけないどうしよう……このまま見逃したら王女様がやばいし……


この世界では奴隷がいるのは承知しているからもしかしたら王女様が奴隷にさせられるかもしれない!それだけは避けないと……って、魔法があるじゃん!!この3年間なんのために魔法を使ってきたんだよ!身体強化魔法を使えば多分追いつける!よし!行くぞ!


そこから俺は馬車と一定の距離を保って追い続けた。すぐに追いついても良かったのだが、もしかしたら王女様以外にも捕まっている人がいるかもしれないと思ったからだ。その間俺は魔法の使い方をおさらいしていた。今使っている身体強化魔法は無魔法で全身に魔力をおおう様な感じなのだが、属性魔法となれば魔力でおおうだけでは意味がない。無魔法に属性を乗せて身体の一点に集中させる。それを放てばいいみたいだ。その時に集中させる魔力の量や質でくり出す技や威力が決まるらしい。早く使ってみたいものだ。


そんなことを考えていたら馬車が止まった。そして中から奴の仲間と王女様が出てきた。

王女様は袋の中に入れられていて外からではどんな状態なのか確認できなかった。奴らのアジトから偉そうなやつが出てきて中身を確認している。……お、中に戻って行くな、ついて行こう。


「よし、とりあえず中には入れたが王女様達はどこに行ったんだ?」


俺はアジトの中をさまよっていた。するとあるものを見つけてしまった。そこにはエルフ達が捕まえられていたのだ。俺はエルフを初めて見て興奮しそうになったがそんな状況でもなく、とりあえず話しかけてみた。


「あの〜、大丈夫ですか?助けましょうか?」

「誰だお前!奴らの仲間か?」


そんなに警戒しないでくれよ〜、怖〜よ!


「ち、違います違います!僕はとある人を助けに来たのですが、見つからなくて探していたんです。そしたらあなた達がいて……」

「そうか、疑って悪かった。それより助けられるのか?すまないが、そなたにそれができるとは思わないのだが……」


まぁ、そりゃそうだよな。だって見た目は幼い子供なんだもんな……


「大丈夫ですよ、見た目は幼い子供ですがそれなりに力はあります。」

「そ、そうか、なら頼む。」

「はい、分かりました。」


分かりましたって言ってもどうやって助けようか……その方法を考えてなかった……


「ねぇ、みんな、この檻どうにか壊すことができない?」

「ぼ、僕できるかも、しれません。」

「イズ、できるの?」

「は、はい。物質を溶かす、毒なども、ある、ので、それでこの、檻を溶かせば、いけ、ます。」


え、毒って怖!そんな毒あるの!?イズを怒らせるのはやめておこう。


「そうなんだ。じゃあお願いできる?」


よし、これでエルフ達は一件落着だな。


「そ、そなた、人間では、ないのか?」

「え?はい、人間ですけど、なにか?」

「ならなんで精霊達が見えているんだ!?」

「え!見えるんですか!?」

「当たり前だろ!エルフは世界樹の信仰者ばかりだからな。」


へ〜これは驚いた。人間には見えないと思っていたからてっきり他の種族にも見えていないのだと思っていた。


そのあとはエルフの方たちを助けてなぜ精霊が見えるのか問いただされたがそれとなく流し今はそれどころじゃ無いといって誤魔化しておいた。その時にエルフ達の首に魔力を制御する装置がつけられていたのでこれも取っておいた。


「ありがとう。これで私達も魔法を行使することができるよ。」

「いえいえ、大丈夫ですよ。それでは僕は引き続き探しますので、お気をつけて。」

「あぁ、すまない。本当は手伝いたいが我々もいっぱいいっぱいでな、無事を祈る。」


そして俺はエルフ達と別れ王女様探しに戻るのだった。


読んでいただきありがとうございます!どんな感想でも、貰えたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします!

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