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初めての友達

遅くなってすみません!どのようにしようか悩んでいたら気づいたらこんなに時間たってました。


まさかこの世界に来てたった7年で未来の奥さんを決めるとは思いもしなかった。とりあえず明日は婚約を迫られてもそれとなく流しておかなければ……


「テオ様の好みのタイプってどんな人なんですか?」

「え!ぼ、僕の好み?んー、優しい人かな?」

「えぇー!それじゃつまらないわ!もっと詳しく教えてよー!」

「く、詳しく、ですか?あんまり考えたことはないですね、あははは、ぼ、僕はもう寝ます!おやすみ!」

「ちぇー、逃げられた。」


あー、びっくりしたー!急にタイプを聞かれても前世に振られてからあんまり考えないようにしてたし……もう!マリアンネが変なこと聞くから姉様が食いついて来たんじゃん!

はぁ、洗礼の前日にこんなに疲れるなんて思ってなかったよ……もう今日は寝よう。






「ボス、いよいよ明日です。準備は完璧に出来ています。」

「おぉー、そうかいよいよか、手筈は整っているんだな?それならあとはお前らに任せる。第2王女だけでも攫う事が出来たらこっちのもんだ。今までに捕まえたエルフ共と一緒にすぐに売り払うぞ。」

「了解しました。ボスにいただいたチャンスを絶対に無駄にはしません。」

「おう、騎士団共に後を付けられるなよ。」






「テオ様、朝ですよ。もう起きる時間です。」

「ん、んん〜、マリアンネおはよぉ〜」

「はい、おはようございます。今日は洗礼の日ですのでいつもより身支度に時間がかかりますのでもう起きてくださいね。」

「ふぁ〜、りょーかーい。よし!ご飯食べよう!」


それから色々な準備に取り掛かった。いつもより高級な服を着て、父様に洗礼の仕方などを聞いた。その時の父様はなんだか緊張している感じだった。もしかしたらどんなジョブがでるのか楽しみにしているのかな?


「テオ、準備はいいか?大聖堂に向かうぞ。」

「はい!父様!いつでも大丈夫です!」

「よし!それでは行くぞ!テオ、どんなジョブが出ても家族だけは味方だ。落ち込むんじゃないぞ?」

「はい!ありがとうございます!必ずや公爵家に相応しいジョブを授かります!」

「うむ!その意気だ!」


ジョブはレジェンド3つってことが分かってるけど気になるのはどの属性が使えるかだ。ジョブの事は家族だけには本当のことを言ってそれ以外の人達には魔法系のジョブとだけ言っておこう。剣と格闘は修行したと言えばある程度ごまかせるだろう。


「どうした?そんなに真剣な顔して、もしかしてどんなジョブがでるか心配なのか?」

「え、あ、大丈夫ですよ。僕がすごいジョブを授かって皆にチヤホヤされた時の対処法について考えていただけです。」

「そんなことを考える余裕があるなら大丈夫だな。それはそうと大聖堂に着いたぞ。」


うわぁ!こんなにでかいんだ!ってか高!これは東京〇ワー位はあるぞ……でもやっぱり洗礼を受けに来る子供達でいっぱいだな。


「テオ、ここからは1人で行きなさい。あそこの係の人に聞いたら後は連れていってくれるからな。」

「分かりました。それでは行ってきます。」

「あぁ、終わる頃に迎えに来る。」


そうして俺はそそくさと係の人のところに向かう。


「君も洗礼をウケに来たのかな?」

「は、はい!」

「そんなに緊張しなくて大丈夫だよ。それならここに名前を書いてくれるかな?書けなかったら名前を言ってくれたらお兄さんが書くからね。」


よかった、優しそうなお兄さんだ。名前を書けばいいんだよな。ちゃんと最後まで名前を書くべきなのか?まぁ、いいか、ちゃんと書いておこう。


「おっ、書けたかな?えーっと……テオバルト・ノア・シルバスって、こ、公爵様の息子様でしたか!申し訳ございません!先程のご無礼をどうかお許しください!」

「え!あ、大丈夫ですよ!僕的にもかしこまられるよりもさっきみたいに話してもらえると緊張せずにすみます。」

「そ、そうですか、では。この紙を持って大聖堂に入ってくれたら順番に洗礼をしてくれるからね。」

「はい!分かりました!ありがとうございます!」


ふぅー、貴族ってだけで急にあんな態度でこられるなんてびっくりした。これからはさっきみたいな場面では名前だけにしておこう。


「紙を持っている子は私に渡してください。それが済んだらこちらの部屋で待っていてください。順番に呼びまーす。」

「これ、お願いします。」

「はい、しっかりと貰いました。それではあちらの部屋で待っていてくださいね。」


よし、あとは名前が呼ばれるのを待つだけだな。えっと、この部屋だったか?んしょっと

うわー、めっちゃ子供いるじゃん……俺友達とかいないから端っこの方行っとこっと。はぁ、こういう時に友達の大切さが分かるよなぁ〜


「ねぇ、もしかして君も1人なの?」


俺は端っこで1人でいると後ろから急に話しかけられた。


「え?あ、うん。そーだよ、君もそうなの?」

「うん。実はそうなんだ。だから同じような人を探してたら君を見つけて話しかけてみたんだ。僕はケインだよ。君は?」

「僕はテオバルトだよ。みんなは僕のことをテオって呼ぶからそう呼んで!」

「わかった!テオも僕のことはケインって呼んでね!よろしく!」


俺は洗礼に来てこっちの世界で初めて友達が出来たのだった。



読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いします!感想やレビュー、評価をしてくだされば嬉しいです!

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