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シスター・プリンセス   作者: 髙龍
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転機 04

旅は順調に進み王都アースに到着です。

街を迂回して物資搬入用の門からお忍びでお城の中に入ります。

女官さんに案内された部屋でまずは旅の汚れを落とします。

自分一人でできると言ったのですがおつきの方に手伝われ丁寧に洗ってもらいます。

ティルスで買ったドレスに着替え用意されていた宝飾品を恐る恐る身に着け会食が開かれるというので部屋を移動します。

王様は執務中とのことで同席はなされないとのことです。

慣れない食事作法に悪戦苦闘をしながらゆっくり時間をかけて食べますが美味しいはずなのに緊張で味がわからない状態でした。


食事が終わった頃、王様の執務がひと段落ついたそうで談話室に緊張しながら入室します。

緊張で心臓がどきまぎしてしまいます。

厳しい方だったらどうしようかと思いながら椅子に座り待っていると王様の入室を告げられます。

王様は髭を蓄えた初老の方で優しい笑みを浮かべていました。

「お初目にかかります国王陛下、アンナと申します。」

緊張の為に喉はカラカラです。

「儂がそなたの祖父アクセル・フォン・アースじゃ」

お爺様を前に色々な思いが巡ってきますが結局何を言ったらいいのかわからなくなってしまいました。

お爺様の昔語りが始まります。

国と言っても小国で複雑なバランス状態でどうにか平和を保っている。

母は隣国との政略結婚が決まっており出奔されたときいなくなって探しているが見つからないというしかなかったのだとか。

流行病の時にもっと早く気付いていれば救えたし落ち着いた後、呼び戻せばよかったと後悔していたとのこと。

今回、伯爵が迅速に動いたおかげで私まで失わなくて良かったが後悔したくないから庇護下に置きたいという話を一気にされました。

今すぐ返事をする必要はない、じっくり考えて答えを聞かせて欲しいという言葉を最後に部屋を出ていく王様を見送るのでした。

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