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シスター・プリンセス   作者: 髙龍
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シスターとして 01

私、アンナは教会でシスター見習いをしています。

両親を早くに亡くし両親は駆け落ちをしたらしく引き取り手のない私を司祭様が引き取ってくれたのです。

食事の量は十分とは言えませんが飢えるほどではなく

日々、奉仕活動をして回っています。


今日は先輩のミランカさんと小さなカゴを持って寄付金を集める為に立っています。

ミランカさんは銀色の綺麗な髪を腰のあたりまで伸ばした美人さんです。

この寄付金集めはお金と一緒に要望を紙に書いて入れると私たちがお礼として奉仕活動に訪れるシステムになっています。

ミランカさんは寄付金をくれる人と路地裏に入って行って沢山の寄付金を貰って帰ってくることがあります。

ミランカさんに聞いたら人にあまり聞かれたくない悩みを解決してあげているそうです。

私もいつか悩みを解決してあげられるようになるのでしょうか?

「もしもーし?大丈夫?」

はっ、いけない、いけない、考え事してぼーとしちゃった。

「はい、だいじょぅ・・・ぶ、ですよ?」

なんで疑問形。これじゃ、逆に心配かけちゃうよ。

でもでも、しょうがないの相手の顔が近くて目と目があっちゃう。

しかも私が寄付金集めで立っているといつも私の所に入れに来てくれて密かに いいなぁって思って心の中で金髪の君と呼んでる人だ。

「ふ、はっはっ」

やだ、笑われちゃった。恥ずかしさで顔が熱くなる。

「いや、ごめん、ごめん、ふふ」

謝ってくれてるけど、よっぽど私の対応が面白かったのか腹を抱えて笑ってる。

もー、絶対これ顔真っ赤だよ。

「あー、こっほん、そこのお二人さんお似合いですよ」

いつの間に戻ってきたのかミランカさんがからかってきます。

「失礼、ぼーっとしてたから何かあったのかと心配しただけなんだ」

と、今度は紳士的に謝ってくれます。

「いえ、私のほうこそご心配をおかけしてすみませんでした」

私も頭を下げて謝ります。

「では、また」

そういって手を振って去ろうとする金髪の君にミランカさんが何か耳打ちしています。

金髪の君はミランカさんにお礼を言うと今度こそ去っていきました。

「さぁって、そろそろ私たちも帰りましょうか」

気が付けばもう教会に戻る時間です。

「はい」

と笑顔で答えて教会への帰路につくのでした。


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