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たった一ヶ月で初心者女子高生が格闘ゲームを極める話  作者: 葉月 優奈
六話:間合いの時間
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昼は空手で、三十分のミット打ち。

体力があった杏那は、二回ミット打ちをしていた。

そして自転車に乗せて俺は、杏那を街中の自宅近くまで送っていく。

送って行くついでに、俺はゲーセンに寄っていた。

いつもお決まりの、あのゲーセンだ。


(そういえば一人で来るのは、久しぶりだ)

杏那の付き合いで、ゲーセンにここのところずっと来ていた。

財布の中には、俺のプレイヤーカードもあった。

三台ある乱入台を見るが、誰もやっている気配はない。


(しょうがない、待つか)

『リアルファイター6』で、俺は久しぶりにカードを差し込んだ。

百円を投入すると、俺の称号『超絶神』が出てきた。

戦歴は3309勝79敗、俺の持ちキャラ『ファン・ジャンチー』を使う。

カードを差し込んだまま、いつもどおりゲームを始めていた。


(俺がカードを入れて入ると、乱入されないんだよな)

カードを入れるのだから、戦歴がオープンになった。

プレイヤーの名前『ナリカズ』は、ここでは有名なプレイヤーだ。

戦歴もよく、動きをごまかしても警戒される。

それだけ、俺はこのゲーセンでは強いということだ。


(俺にケンカを売るやつは、祈里と……アイツぐらいだな)

そんな時、後ろの乱入台から硬貨が投入された。


「おっ、来たか」

そして、カードも入れていた。

乱入されたと同時に、ゲーム画面が止まっていた。

止まった瞬間に、相手のキャラクター選択画面に切り替わった。

だけど、俺は直ぐにわかっていた。


(あいつが来たか)プレイヤー名『ドラツー』を、眺めてニヤリと笑っていた。



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