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たった一ヶ月で初心者女子高生が格闘ゲームを極める話  作者: 葉月 優奈
六話:間合いの時間
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俺が先頭で、道場の玄関に入った。

木目の靴箱に、石を敷き詰めた玄関。

日本家屋で、大きな石が積まれた庭園も見える。


「よく来てくれた、和成」

そして、俺らを出迎えたのは白い道着の男。俺がアポイントを取った由人だ。

サラサラの金髪だけど、汗を少しかいていた。

だけど俺が連れてきたもう一人を見ると、道着を着た由人が驚いていた。


「えっ、本当に磯貝さん?」

「よ、よろしくお願いするわね」

杏那は少し照れくさそうに、由人に小さく頭を下げた。


「まあ、上がって上がって。靴はそこに置いていいから」由人が、案内役をしてくれた。

俺と杏那は靴を脱いで、そのまま靴下のまま上がっていた。

由人が道場の中を案内する、爽やかな汗をかいていた。白い道着の首元には、タオルもかけていた。

そんな奥の部屋では、子供のかけ声が聞こえていた。


「おっ、やっているな」

そこは畳の部屋だ。白い道着を来た子供たちが、声を出しながら正拳突きをしていた。


「ここって、空手道場?」杏那が不思議そうに聞いてきた。

「見ればわかるだろ、そうだよ」

「なんで空手道場なの?」

「磯貝さん、ほんとうに体験入学するの?」

「え、ええ?」杏那は驚いていたが、俺は杏那の前に立っていた。


「ああ、杏那はバイトあるから……昼三時までしかできないけど、頼めるか?」

「うん、いいよ。女子の道着を、ちゃんと用意してもらったから」

「ええ!」杏那はやっぱり戸惑っていた。



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