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たった一ヶ月で初心者女子高生が格闘ゲームを極める話  作者: 葉月 優奈
八話:カウンター
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バイトがある日は、時間が足りない。

今日、杏那が使ったのは二百円だけだ。

そしていつもどおり夜道を俺と杏那が帰っていた。

秋になって、半袖の学生服は寒く感じていた。


「でも十時までは、本当にあっという間よね」

「制服着ているから、しっかりバレるだろうし。コンボの練習は、ちゃんとできたか?」

「ううん」本人は納得していないようだ。

まだコンボのミスがあり、杏那の精度は低い。

こうしている間も、歩美は猛特訓をしているのだろうか。


「明日は金曜だし、バイトないから」

「そうだな、明日はギリギリまでやろう。

五百円以上は、前日だし明日だけ特別に解禁するか」

「さすが、和成っ!話がわかるじゃない!」

「でも、やっぱり無理しない程度に」

「大丈夫よ、あたしはへい……」だがそんな時杏那の足が、もつれていた。

フラフラした杏那の不安定な体が、うっかり車道側に流れていく。


「おい、大丈夫か?」

俺はふらついた杏那の手を、思いっきり引っ張った。

車道側に倒れそうな杏那を、なんとか引き寄せていた。

だが、その時の杏那の顔色は不健康に白かった。



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