murder【the 1st】
この話は追々ストーリーを追加していきます!
では、、、行ってらっしゃいませ!
町外れのごく普通の田舎である日こんな事件が起きた。
猟奇的殺人事件
5世帯、計9人が死亡、10人が重症
警察は殺人で使われたであろう
『鎌』と『鋸』を押収した。
今後は犯人の特定に向け…
そこで俺…雄はラジオをきった。
「きっかけは田舎の学生のいじめらしい。いじめられていた少年は納屋にあった鎌で最初によく罵声を浴びせてきた年上の女子高生3人を殺害。その内1人はぐちゃぐちゃの死体として見つかっている。
次に少年が取った行動は証拠隠滅をするため、友人の家に立ち入り、計3人を殺害。2人を命に関わる程の痛手を負わせた。
家族の証言曰く、少年は去り際に「近づいたら殺す」と発言した。
…って、聞いてたか?今の話。」
「あ、ごめん。
…てかさ、私達に関係無くない?こんな田舎の殺人事件なんてさ。たかが探偵だからって警察に貢献しても…ね?」
彼女は紗子。探偵の俺の助手であり、俺の収入を取る、言わば【報酬泥棒】。
「おい…今月のギャラ無くすぞ?
………資料を見せるから、この情報を元に調査してくれ」
雄は過去2日に渡ってまとめた1枚のA4紙を見せた。
「なるほど…凶器は鎌と鋸。
多分だけど、まだ他にも使用した凶器がありそうね。」
「ほう…その根拠は?」
紗子は1枚の写真を指さした。
「この女の子の腹部の傷…
鎌でも鋸でもこんな大きい傷は付けれないわよ。」
「ほほぅ、ならどんな凶器だ?その名前は?」
「そうね…ここの傷が深い傷なら恐らく斧かしら?
傷があまり深く無いなら、
マチェーテやククリナイフの可能性があるわね。」
雄は正直、この「紗子」という助手は何気なく頼りにしている。過去にも何度か彼女と推理をしたが、語彙力は誰にも負けないのだ。
「んーと、他には…」
数分経った後、彼女は別の所の話をしてきた。
「田舎…ねぇ。
なんかこんな事件前にも推理したっけ?」
「あの時は無差別殺人だったろ?今回は猟奇的殺人だ。」
「…それは見てわかる。」
ちなみにだが、2人が活動するにあたって、少しだが活動資金を得られる。もちろん資金の出先は内緒だが…
「まぁ、とりあえず身の回りで情報もってそうな人に情報を聞き出せばいいんでしよ?」
「あぁ、そうだ。いつも通りに頼むぞ。」
雄は紗子を送り出し、ラジオを流す。
警察は猟奇的殺人事件として、
現在も現地調査中です。
続いてのニュースです。最近流行りの…
「さて、、、俺もぼちぼち調査始めますかね〜」
雄は椅子から立ち上がり、コートを着て外へと赴くのであった。
(まずは事件についての事だな…
どうにかして関わりの持つ人に近しい人間と遭遇出来ればいいが…)
…
…
…
「結局お互い仕入れた情報は0。
それじゃぁ今日はここまでね。サヨナラ、たんてーさん。」
紗子がいなくなった後…
今1度雄は裏から仕入れた情報と数枚の写真を眺めた。
「女子高生3人組はいずれも裸の死体…
剥がされた服は依然として見つかっていない。
次は同い年と思われる少年の焼死体…
検査結果からして切りつけられた等の目立った外傷は無い…か。」
〜♩♬*゜〜
唐突に雄の携帯に電話がかかった。
「はい、もしもし。」
「……新たな情報だ。警察が押収した凶器に付いている血痕は被害者のDNAの誰とも一致しなかった。だが、」
「だが…?」
「2日前、近くの山の麓で起きた同じような殺人事件の被害者のDNAと一致したんだ。」
「なるほどな。情報あざっす。」
…山の麓の殺人事件。ニュースにはならなかったのか?
雄は視点を2日前の事件に移し、調査を始めた…が
「どこのニュースにもなってないか。オマケに辺り周辺の事件はここ1週間で沢山ありすぎる…ん?」
ここである事に気付く。
何故だろうか。事件の被害対象は見た感じ全て学校の近く。
雄は嫌な想像をした。ここ1週間以内の事件全てに少年が絡んでいるなんて…
「まさか…な。」
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