表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

一話




この世の中に、科学で証明できないものはあるのだろうか?


例えば魔法とか、超能力とか、貴方はあると思いますか?


私は、きっと“ある” そう思います



理由?



そりゃぁ


















そっちの方が面白そうでしょ?










高校2年女 雪草ゆきぐさ芽好めい


極々普通の高校生。


ただちょっとばかし頭のいいだけ。




こんな、つまらない世界…




面白さが足りない。



友達…つくってもいいけど、つくって何があるの?



何かワクワクするような出来事ないかな?




《ワクワクしたいの?》


「そりゃぁ、勿論。」


《どんな感じに?》


「うーん…面白さがあれば、いいかな。」


《面白さ?》


「そう。面白さ。それは絶対!」


《“夢の世界”って面白さ、ある?》


「いいね。それ。面白そう。」


《じゃぁ、“魔法”は?》


「そっちの方が断然いい!!あったらいいね。」


《もし、あったら?》


「使えるようになりたいな。」


《それが、大変なことでも?》


「そうだね。それも 面白さ でしょ?」


《そうね。じゃぁ、おねがいしてもいいかしら。》


「お願い?なんの?」


《_________。》








ピピピピッピピピピッカチ


「うーん。よく寝た。」


今日は、いい天気。


そして、学校がある。


あんなつまらない場所、行きたくない。


義務教育は終わったけど、夢も何もない私は、とりあえず高校に行っとけみたいな感じだ。



朝食を済ませ家を出る。


それにしても、今日は不思議な夢を見たな。


誰かと喋ってる夢…


あんま、覚えてないや。


電車を乗り継いで学校に付く。


いつもと変わらない日常。


誰かが こんな日常が幸せ って言ってたけど、何処が幸せ?


つまらない。


廊下を抜け教室に入る。


いつもと変わらない席に着く。


「おっはー!ねぇここの問題、分かる?もぅ全然わかんなくてさぁ…」


いつも、何故だか話しかけてくるこの子 犬村 仟菜ちな。はっきり言ってバカである。


こんな簡単な問題…わからない方がわからない。


「私より先生の方がいいんじゃないかな。」


「なに言ってんの〜。先生の話でわかんなかったから芽好に聞いてんのに〜。」


仟菜さんは私の机に突っ伏しながら言った。


「そっか。じゃぁ、えーっと、ここが…」


でも、これが私の日常の一部でもある。


こうして、私のつまらない日常は過ぎて行く。



《お待たせ。準備ができたわ。》


「準備?」


「へ?じゅんび?何のこと?」


「あ、なんでもない。この後は…」


今のなに?


急に声が聞こえて…


まだ目が覚めてないのかな?









《あれ?おかしいな通信が途切れちゃった。


もぅ、あなたったらなにやってんのかしら》



【ご、こめんなさい…】



《まぁ、いいけど。また後でにすればいいから。》



【その時にはしっかりと!】



《よろしくね。》









放課後私の日常では図書室へ行って適当に本を読む。


「この本…」


今読んでいる本が、途中で破れていた。


「続き、読みたいのに。」


《読めますよ♫》


「え?破れている所だよ?」


《えぇ。》


「どうやって…」


《こうやって、ですよ。》


…!


キラキラと、小さな粒の光がみるみると破れている部分を治していった。


「どうなって…」


《あれ?覚えではありませんか?夢のことを》


「夢?と言うか貴方はだれ?」


《あら、申し訳ありませんわ。わたくし夢の世界、“DREAMどりーむ WORLDわーるど”の安心委員会会長の秘書をしております。…いえ、正しくはなりました、モチナと申しますわ。》


「秘書?モチナさん?」


何のことを言っているのかサッパリわからない。


《はい。今宵は芽好様をお迎えに上がりましたわ。》


「迎え?え?何処にいるの?」


周りを見回しても本棚ばかり…


《では、そちらへ行きます。》


パンッ


誰がが手を叩く音がした。


「へ?」


後ろを振り返るとそこには、白い真っ直ぐさらさらな髪を下ろしたロングで、とてもとても私の好きな可愛い服を着た女の子?女性?の中間の女子が立っていた。


よく見たら後ろに凄くイケメンな男子も立っていた。これもまた私の(男子が着るなら)好きなカッコいい服を着ている。


「ど、どこから…」


「突然で、申し訳ありませんわ。」


「初めまして。」


いや、確かにはじめましてだけどね、その男子くん。まず、いろいろ説明をだね、してもらわなければね?


「では、行きましょうか。芽好様。」


「いゃ、あのモチナさん、行くって?え?」


「では」


そう言った男子くんは、パンッと手を叩き空中に、薄透明なモニターを出して何かし出した。


何をしているのかは全くわからないが。


私はこれからどうなるのだろう?


少し以上に、不安がいっぱりだ。


でも、それ以上に私は


























“ワクワクしていた”





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ