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第2話…疑問…

長い沈黙……リサは裕也の言葉を待った。

そして裕也の最初の言葉はなんで?

だった。彼はうまく行ってると思っていたのか…?

リサは不思議だった。

裕也の態度が驚きの余り動揺しすぎていてリサが何の前触れもなく突然、別れを切り出したみたいな様子なのだ。

リサは考え込んでしまって返事をしなかった。

すると裕也は怒り泣きそうな声で

なんでだよっ!意味分かんないだろ。

と怒鳴ってる。リサは冷静に好きじゃ無くなったからと答えた。

それが本心なのかはリサ自身も分からなかった。

裕也の声は震えていた……なんだよ、それ…。お前、ずるいな。いっつも俺が追っかけてて、いらなくなったらポイ捨てか?                


始まった…俺が俺が、って自分が悲劇のヒーローとでも思っているのか…。

裕也の口は止まらなかった            

お前、ひどい女だな。            リサが唯一、聞き流せず聞いてしまった最後の一言だった…。

我慢の限界だった、確かにリサが悪い所も合った、しかしすべてリサが悪いわけではないはずだ。 

それまで黙っていたリサだったがようやく口を開いた。そして発した言葉は……

さよなら。あたしがひどい女ならあんたは最低な男だよ。

と言って電話を切ったリサはしばらく放心状態だった…。

頭が混乱して動けなかった。なぜ混乱していたのかわからない。

でも混乱する必要はないはずだ。

            翌々考えるとちゃんと別れたか微妙だと言う事に気付いた。

だがもう連絡する気にもなれないのでほっとく事にした。自分には別れたと言い聞かせて。

リサが最後に言った言葉…いや悪口だろう。

あれは反省した。

多分自分を守るために相手を傷つけたに違いない。

それこそ最低だろう。リサは自分の弱さに改めて気付かされた。

            別れた後とは、本当に不思議だ。いい思い出や相手の良い所ばかり頭に浮かぶ…まるで後悔させるかのように。。

リサも自分があんなに好きだった事、裕也の態度に左右されてた日々、そんな事しか浮かんでこない。

リサは別れた後悔など絶対しないと心に決めた。

というか言い聞かせた。

でも孤独というか何とも言えない不安が襲ってくる…。裕也と付き合う前に戻りたい、と何度も思った。  

しかしそれは無理なことなのだ。無理だとわかっていても友達に戻りたいと思ってしまう。でもそこでリサの気持ちを留めたのが、

裕也の最後の一言だった。彼もまた弱い人なのだろう。リサも同じだが、なぜ好きだった人にそんな言葉をいえるのか…?     

やはり自分が大切だからだろうか?           

リサは自分がわからなくなっていた。

なにをするべきかもわからなかった。       

けどただ気付かされた事は自分の心が狭いと。

もっと心が広い人にならなきゃいけないと。

            


リサにとって裕也は理想の人だと思った…

理想とは何なのだろう?      

理想はただの理想で終わらせるべきなのだろう。

憧れも理想と似ている……リサは前に憧れていた先輩と付き合ったことがあった。だが憧れとは恐いものだ…リサはその先輩を見ていたのではなかった。

自分の中で作り上げたその人に恋をしていた。

その人に憧れてはいたが恋はしてなかったのだろう。

憧れと恋愛はつながるものなのだろうか?    

少なくともリサの中ではつながらなかった。

リサは憧れで恋いはしないと学んだはずだったが結局同じようなことを繰り返してしまっている………… リサは自分を変えるしか良い恋はできないと思った。しかしどぅすれば変われるのかわからなかった…              

本当の恋はできるのだろうか?                                  そもそも本当の恋なんてあるのか?………



良い恋とは何なのか?              

自分にとって幸せとは…?            答えの出ない疑問が次々と心に刺さる…。            


それは時間が解決してくれるものなのか………?              答えが出ないのなら、時間が解決してくれると願いたい…………

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