文化祭ポスターづくり
この、学校の演劇部で、一緒に活動してみませんか?
「こんなかんじでいい?部長さん?」
部長の目の前にピラピラと、ポスターを、見せる。記入された文字は、一行で、後は全部、『絵』。
「・・・・・それでいいわけないでしょっ!」
突然に切れ出した部長 加藤サチカ。今ここは、文化祭前の演劇部の一部の人間である。といっても、今この図書室でポスター作成をしているのは、部長の加藤サチカと、部員の鈴原 響だけなのだが。
「何その、一言!ありきたりすぎない?もっと、こう、演劇部はみんなとは違うんだー!とか、この部活はすごいんだー!的なインパクトないわけ?」
部長さんは、文化祭前(ただし、文化祭まであと2カ月。)でピリピリしている。いつもはあまり短期な性格ではないのであるが、今回ばかりはだめらしい。
「それと、なんであんたアニメのキャラの絵、かいているの?」
「え?そっちの方が演劇部のイメージになるかなーって、ほら、この部オタク多いでっ」
「この部のオタクや腐女子は、お前と佐々倉だけだろ!変な誤解招くような絵、描くのはやめろ!」
大きな怒鳴り声が響きわたる。しばらくのエコー数分後、
「私が特別に下書きしてあげたから、これを見て書きなさい。いいわね?」
最後の一言がかなり重く聞こえる。今度は加藤が、鈴原に向かってポスターをピロピロと見せる。絵や字は、多少汚いが、立派なポスターに見えるところがすごい。
「あっ、うん。分かった。」
「今度はちゃんと書きなさい?いいわね?また、さっきみたいに、アニメのキャラ絵をかいたらしょうちしないんだからね!・・・・ということだから、私は演劇班をみにいってくるわ。」
「いってらー」
そういうと、部長もとい加藤は、図書室を出て、演劇部の練習場、多目的室にむかっていった。