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6日目

今日もそらから君はお気に入りの大きなクマの縫いぐるみと白い犬の縫いぐるみを両手に抱えてお人形遊びの真っ最中。



突如始まる、サザエさんのEDテーマ 『サザエさん一家』(大きな空を〜)




テテン テンテテン♪テテン テンテテン♪テテン テンテテン♪


テン♪


「変身!!!!!」


「待って!その曲ヒーローの変身シーンBGMとして認められない!」



「えー何でよ。何で駄目なの?」




むしろ何故その曲を選択した!?




カツオ出世魚じゃないよね?ブリにでも変身するのか?



「いや、もっと格好いいのなかったの?」


「格好いいのってどんなよ?例えば?」




「うーん、こうもう少し早いテンポで、何かが変わる。凄いことが起きるぞ!みたいな?」


聞かれると難しい、ヒーローの変身シーンに合うBGM




「えーよく分かんない。じゃあー……。」




〜タララララン♭〜タララララン♭〜タラララランラン♭〜タララララン♭


(世にも奇妙な物語テーマ曲)




「何で!!!???」




子供の音楽センスがまったく感じられない。




世にも奇妙な変身シーン。


完全にホラーだよね?




「これも嫌なの?もーママったらいつも駄目ばっかり!


今ワンワン王国ダンスバトル大会の最中なんだから邪魔しないでよ!」




まさかのダンスバトル大会中だった。




この二曲でのダンスバトル、難易度たっけーな!!




「俺のターン!ダンススピンモード!ハッ!」



白い犬の縫いぐるみをネジネジ、ギリギリと捻り、離す。


ブルルルンと元に戻る縫いぐるみの胴体。




怖っわ!




「フフフッ!やるわねワンワン王子。でも私のスピンを見ても、まだそんなことがいえるのかしら?」




登場した新キャラは実家から持ってきたリカちゃん人形。




リカちゃんの首を持って逆さにして、足を持ち、駒のように360°グルグル高速回転!髪の毛を振り乱しながら凄い勢いで回るリカちゃん。




怖っわ!




「ふふん、お前達の技はその程度か??それでは俺達の必殺技には勝てないぞ。」



し◯じろうのパペットと赤ちゃん人形ポホちゃんが更に登場。




「ドッキング オン!!」




しまじろうの胴体部分にポホちゃんの頭が突っ込まれ、あっという間に頭はし◯じろう、胴体は人間の赤ちゃんというキメラ完成。




「ファンタスティック スピン!!!」




しまじろうの頭だけが回りだす。まるでチャッキー。




どこらへんがファンタスティックなのか話し合いたい。




「怖っわ!怖っわ!怖すぎるわ!!」




「えっ何?今大事なとこなの邪魔しないで!いままさにワンワン王国の新しい王様が決まるとこなんだから!!!」


不機嫌そうにこちらを睨みつけるそらから君。




「これで王様が決まるの!!!???」


こんな珍妙な王位継承権争いは初めて見たよママ。



ワンワン王国民よ!それでいいのか!?




クマ王様が叫ぶ。


「ふははは、ワンワン王子よ!まだまだそんなもんではお前を王子とは認められないぞ!」




いやもう王子って呼んでますけど?




「ふー激しいバトルしたから、そらから君疲れた。ママ おやつ!」


珍妙な王位継承権争い突然の終了。




こどもってば自由人!



「あっ、うん。えーと、ビスコでいいかな?」



ビスコをパカッと割って、ビスケット部分とクリーム部分に分けるそらから君。



子供ってこういう食べ方するよね。



「そらから君ね、このクリームだけ食べたい。」


『ビスケット部分は食べろということですか?』




「あっ、皆にもオヤツ食べさせなきゃ!」


ティッシュをシュバッと一枚抜き取りビリビリ割いて、人形たちの口に持っていく。



「ふふっ、お人形さんにもクリーム食べさせてあげたのかな?美味しいって?」


「ううん、コレはサキイカ!ビールと合って美味しいって!」



ダンスバトル一仕事のあとのビール最高ってやつですか?



お人形さん達、いつもそらから君の相手お疲れ様です!




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