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2日目

「俺のターン!必殺一撃の俺の奥義を受けてみろ!!!」


白いイヌのぬいぐるみの腕に100均で買ったスポンジ剣を輪ゴムでくくりつけて、お人形遊びに夢中のそらから君。




「はっ!たぁー!!!」見えない敵と戦ってる。




「おっ、ワンワン王国の王子がついに悪い魔法使いを見つけ出して戦っているのかな?」


ここ数日のお気に入りの設定、悪い魔法使いに呪いをかけられたワンワン王国の国王を救うために冒険に出たイヌの王子様とお供たち。




魔法あり、超能力者ありのなんでもバトルだ。




「えー情報がふる〜い!もう魔法使いはとっくに倒したよ!!」




「えっそうなの?」


昨日まで魔法使いを探していたのにいつのまに?




「ワンワン王国はなんやかんやで平和取り戻した!!!」


「なんやかんやって?」


「なんやかんやはなんやかんや!!終わり!!」


物語的にはその部分が一番重要な部分だと思うよ。




「今はもう勇者が魔王に闘いを挑んでいるところ!」


新しい冒険が始まってしまっている。しかもクライマックスだ。




「くっ!魔王め!この勇者の剣にかけて貴様を倒す!くらえ!念力!!!」


勇者の剣必要あるのかな?


それで念力使うんだね。




「ハァ、ハァ、なんてスピードだ!速すぎて姿が見えない!!!」


ガクリと膝をつくワンワン勇者。見えない魔王にずっと念力ぶっ放していたのかな?




「魔王手強そうだねぇ、そんなに速いんだ?」




「うん、凄いよ、えーとね、50メートルを750秒で走れちゃうの!!」


メッチャ遅い!!相当なスローモーションだよ!!!




そのスピードの魔王見つけられないって勇者の目は節穴か何かかな!?




いや、もしかしたら魔王はもうこの場所にいなくて、いると思い込んでいる勇者の一人相撲なのかも……。


想像したら吹き出しそうだわ。




いやいやそらから君は真剣なのだ。ダメダメ笑っちゃ!絶対に駄目!




「グッふ、ううん、そっか速いね。じゃあ魔王を倒すのは難しそうかな?」




「ああ、こんな100均のダイゾーソードじゃ駄目だ!」


まって、それ勇者の剣じゃなかったの?




「ディスカウントソードとリサイクルソードどっちが魔王に勝てそう?」


ドン◯で買ったビニール剣とリサイクルショップ■カンドストアで買ったプラスチック剣




ディスカウントソードとリサイクルソードで魔王に挑む




ある意味勇者だね!




少なくともママには無理かな。




「うーん、そうだねぇ新しい勇者の剣か…あっ!お祭りの屋台で買ったピカピカ光る剣は?まだ電池あるかな?あれなら勇者の剣っぽくて良いんじゃない?」




「駄目!あれは剣じゃなくて杖!魔法で光ってるから杖なの!杖にフォルムチェンジしたの!」


屋台ソードはいつの間にか剣から杖にカスタマイズされていた。なんということでしょう。






「こうなったら仕方ない!!最終奥義だ!!!トルネードトリプルワンワンキックー!!!!」



結局物理攻撃!!



剣はどうした?



あとトルネードがトリプルって何だろう?王子一人だし。分身でもしてるのかな?


分身しながらトルネード、アニメにしたら絵面が凄そうだな。



「ふーヤレヤレ、やっと魔王を倒したぞ!ワンワン王国の平和は守られた!」



「!ワンワン王国の設定は健在なんだね!?」



「そう!次回、宇宙からの侵略者VSワンワン王国」


「なんか凄いタイトル来た!!!」



そらから君のなんでもバトルは今日も続く。





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