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猫にまみれた家  作者: ミディア寝子
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猫の月夜

う〜さぎうさぎ 何見て跳ねる? 十五夜お〜月様 見て跳〜ね〜る


今日は十五夜、まんまるお月様、白玉団子をこしらえて、家族で楽しく過ごしましょ。

「タマ〜ちょっとそれは小さいわよ?もう少し大きくしないとみんな食べないわ」

「はっ!承知いたしましたお母様」

「このピン球より小さめの大きさになさい」

お母様が出された白いピン球玉、机の上でゆらゆら揺れていたら

ミャー!

となにか黒い塊が飛び出してきた。


「あっ!こらぁ!可愛いな…もう!」

タマもお母様も怒った声を出すが、顔はデレデレ。

黒ネコはそんな二人を無視して、白い玉に飛びついた。


わたし、今忙しいのです…あとでお叱りは、あとで〜


鳴き声が歌声に聞こえてくるほど、泣き叫びながら黒ネコは進んでいく。

右手でパンチ左手でパンチ…コロコロコロと、フローリングの上を転がる玉を追いかける。

「…タマ!白玉を早く作るわよ」

「黒ネコは…」

「可愛いからそのままにさせてあげましょう」

「はっ!」


ころころと手の中で丸めていくと、コロコロと板が鳴る。

お湯を沸かしている間も、お湯から白玉を上げている間も…

黒ネコは玉を追い続ける。

ミャーと、最後に鳴いたのを合図に、白玉を盛り終わった。


「よし!黒ネコ、おまたせ〜あ・そ・ぼ?」

え…?もう遊び疲れましたよ。


そういうように、黒ネコはツイッとそっぽを向いて離れていった。

「………え〜、母さま〜黒ネコが!」

「猫だからね、可愛いじゃないか」

お読みくださりありがとうございました

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