第三話
異世界編です。
俺は、安堂 朔真。幼馴染みの江口 夏菜ととの登校中、突如白い光に包まれた。その後、目を覚ますと、石造りの知らない部屋のなかにいた。
恐らく、最近流行りの異世界転移とかゆうやつなんだろう。そして、俺の異世界転移して初めて聞いた言葉は、
「知らない天井だぁぁぁぁ!!!!」
だった。
ばっと、振り向くと、青髪のロングコートっぽく改造した制服を着たイケメンと、猫耳フードの付いた改造制服を着た赤髪の美少女が何故か寝そべっていた。
「やあやあお三方、驚かれるのも無理はない。何せ、初めての異世界転移だろうからねぇ。さて、そんなわけで私の名前は嵐神 聖徒クラス内でも安直な部類とされている。どうも宜しく。で、こっちの赤いのが天照 御歌見。ご覧の通りあまり喋らない子でね。宜しくしてやってくれ。ああ、そんなわけの関連性がなかったなんて野暮なツッコミはよしてくれよ?接続語なんてどうだって良いじゃないないか。」
聖徒と名乗るイケメンが飛び起きると、マシンガントークが始まった。終始ニコニコとしていて実に胡散臭かった。
その後ろで御歌見という少女ものっそりと起きあがっていた。、、、にしてもお三方?
「三人?」
ボソッと、呟きのような声が漏れた。
「ああ、そうだよ?私たち二人と貴方がた三人。合わせて五人での転生だね。おっと、転移か、ハハハハハ!」
聖徒が機嫌よさそうに笑っている。にしても、三人、、、一人は僕だろうもう一人はさっきから隣でぼうっとしている夏菜だ。
そして、もう一人は、、、僕は、ゆっくりと後ろを振り向いた。そこには、同じクラスの目立たない男子、棚橋くんがいた。
棚橋くんは、僕のほうを見て、何回も頭を下げている。
「ハハハハハ。クラスのイケメンとその幼馴染みの美少女、それによく知らない美男美女。そこに自分みたいな~とか考えてるのかな?安心すると良い。少なくとも僕一人は君の味方だ!明らかな巻き込まれキャラ!絶対に面白いスキルを手に入れる!嗚呼、楽しみだね。本当に。」
聖徒がそこまで言った時、いきなり雄叫びが響いた。
「フォォォォォォ!!!!朔真君、朔真君!これあれだよね!異世界転移とかそうゆうやつだよね!私ビックリしてフリーズしちゃってたよ!」
幼馴染みが壊れた。いやもとからこういうやつだった。
「ハハハハハ。そうそう。楽しんでしまえば良いんだよ。深く考えて悩むより。アッパラパーで楽しんだ方が打破できる状況もある。今みたいにね?」
今、がその時かどうかは分からないが、一理ある意見だった。
「さてさてそろそろお楽しみの測定といこうじゃないか。という訳で、おっと、誰か来たようだ」
コンコン、と、部屋の扉がノックされた。
「、、、絶対さっきのセリフ言いたかっただけじゃん」
ボソッと呟かれた御歌見という少女のツッコミが、小さく響いた。
聖徒の性格は嵐をイメージしています。