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リーベ

異世界に飛ばされてしまった橋峰ゆり。

街中で頭痛に襲われ倒れてしまった。

意識が朦朧としているとき1人の男が近づいているところを見て意識を失ってしまった。

「んっ…。」


目を開けるとそこは見たことがない天井。


(天井…?ということはここはどこかの部屋…。)


ゆりは体を起こす。

そこはとても広い部屋だった。

ゆりが寝ているベッドとタンス、小さい机には花が置いてある。


(そうだ…。私、街中で倒れたんだ。てことはもしかして…。)


「誰かが…助けて…くれた…?」


ガチャ


部屋のドアが開いた。


「あら。お目覚めになっていたのね。お体は大丈夫ですか?」


そこに現れたのは水色でセミロングくらいの長さの髪でメイドの格好をしている人間。


「え…?はい。大丈夫です。えっと…あの…ありがとう…ございました。」


「いいえ。私は何もしていませんよ。感謝の言葉はご主人様にお伝えください。街中でお客様が倒れているところを見かけてここまでお客様を連れてきてくれたのです。私はご主人様のご命令でお客様の様子を見に来ただけですわ。」


「ご主人様…?」


「あら。まだここがとこだかまだわからないのですか?」


「はい…。まったく。」


「はぁ…。ふふっ。ここはガラッシア邸。そして私がメイドのレオーネでございます。」


「ガラッシア…邸…?」


「あら。知らないのですか?驚きました…。まさか知らない方がいらっしゃるなんて。」


「すみません。この街の名前やこの国の名前などもわからず…。」


(この街のこと、この国のことを聞けるチャンスかも…。)


「え…?お客様…どこからいらしたのですか…?」


「え…。えっと…。ここから西にある島…から…。」


「西…?西ならペーシ島かしら…?」


「た…ぶん?」


(よかったぁ!島あったぁ!!)


レオーネは呆れた顔をした後説明を始める。


「とりあえずこの街この国について説明させて頂きますわ。この国の名前はヴェネレ。そしてこの街は王都から遠く離れた街マルテ。マルテはガラッシア邸の当主、リーベ様が収めている街です。そしてこの国ヴェネレはヴェネレの王女メモーリア様がお収めしている国です。」


「ヴェネレ…。マルテ…。」


(どちらもイタリア語…。)


「ん?どうかされたのですか?」


「あぁ、大丈夫です。」


ドタドタと走っている足音が聞こえる。


「おぉーい!レオーネー!随分と遅いが何かあったかー!」


「あら!リーベ様!!大丈夫ですよー!あ、リーベ様!お客様がお目覚めになりましたよー!」


「なんだって!?」


男の声がした後すぐに部屋のドアが開いた。

そこに現れたのはガラッシア邸当主のリーベ。


「大丈夫か?君。」


「あ…。はい…。」


(この人が…リーベさん…。)





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