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やっとの高校生活

入学式が終わりクラスで担任から自己紹介をしてもらった。で、次は私の番らしい…。

え！？何話そう…。記憶がない…何が好きだったんだ…？あ！そうだ！やりたいこと！やりたいことについて話そう！

よし…！！！

「始めまして！橋峰ゆりです！私はやりたいことがあります。それは…あの空にあるトビラについて調べたいということです。…。あ！えっと…これから…その…よろしくお願い…します…。」

ぬぁぁぁ！！失敗したぁぁぁ！！！終わったぁぁ！！もー…。

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「それでは今日は解散。さようなら。」

はぁ…。もー何でこうなったかな…。

「はっしみーねさん！！」

「うわぁ！？え…？えっと…。」

「あ、自己紹介するね！うちは梶原彩月！よろしくね！」

「あ、えっと…よろしく…。えっと…私は」

「橋峰ゆりちゃんだよね！小百合中出身のゆりちゃん！」

「え…？」

「うちも同じ小百合中出身なんだぁ！小学校も一緒！でも…1回も中学校来てなかったよね…？」

「え…？あー…うん。」

「別に探りはしないけどね…。ただの確認。じゃなくて要件はこれじゃない！！実は話したいことがあって！」

「話したいこと？…何？」

怖い…。何言われるんだろう…。探りはしないなんて絶対嘘だ…。遠回しに聞いてくる…。何も話せないのに…覚えて…ないのに…。

「あのトビラについてうちも調べたいの！一緒に調べよーよ！」

「…え？」